活動実績
【交流会開催報告】2022年度活動 経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成
<今年度活動中の18団体を対象に12月9、10日交流会を開催>
ベネッセこども基金では、助成による支援に加えて、助成団体間の交流や相互の知見やノウハウ共有等のサポートにも取り組んでいます。その活動の一つとして、全助成団体参加型の交流会を毎年実施しています。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、2020、2021年度はオンライン開催でしたが、今年度は念願の対面での交流会を実施しました。
交流会概要
- 開催日時
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1日目:2022年12月9日(金)14:00~18:00
2日目:2022年12月10日(土)9:30~12:30 - 参加人数
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・活動団体:38名
・選考委員、ゲスト:5名
- プログラム概要 1日目
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●各団体による自己紹介および事業内容発表
●懇親会 - プログラム概要 2日目
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●ご講演「これからの子ども支援のあり方」
能島裕介様
(尼崎市理事/尼崎市教育委員会教育次長)
「子どもの権利とこれからの政策動向~尼崎市の事例を通して~」
今井悠介様
(公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン 代表理事)
「チャンス・フォー・チルドレン ファンドレイズの実践事例」
●テーマ別ディスカッション
交流会1日目 各団体の活動を知り、課題を共有・検討
1日目は、団体相互の知見やノウハウ共有を目的に、各団体の事業内容の紹介の後、団体の特徴や工夫点と悩みを共有し、意見交換を行いました。子ども支援の様々なアプローチや事業拡大に伴う財源調達の問題から、人材の安定確保、組織内コミュニケーションの方法や、効率的な事務を行うためのツールの紹介まで、活動内容は違えど、共通する悩みが多く、様々な角度から意見交換を行いました。
交流会2日目 ご講演&ディスカッション
2日目の前半は、お二人のゲストにご講演をいただきました。
まず「子どもの権利とこれからの政策動向~尼崎市の事例を通して~」と題して、能島裕介様(尼崎市理事/尼崎市教育委員会教育次長)から、子どもの権利に基づいたこども家庭庁やこども基本法など、子ども支援の今を行政の視点からご説明いただきました。
また、今井悠介様(公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事)からは、どの団体も悩みの種であるファンドレイズについての実践例を大変具体的にご紹介いただきました。
参加者からは
・行政組織の考え方、また子どもの意見表明支援(こどもアドボカシー)については、言葉だけしか知らなかったので、具体的に知ることができてとても勉強になった。
・ファンドレイジングについては、リアルな事例を聞くことで自団体の取り組みを反省するとともに、勇気づけられた。これほど手の内を聞かせてもらったことがなく、非常に勉強になった。
・長引くコロナ禍で疲弊して頭打ち感があったが、大変勇気を頂いた。
・自分の考えの幅が広がった。自分がどのように活動すると更に良いのか考えるきっかけになった。
など、たいへん熱量の高い声をいただきました。
2日目後半は、以下の6つのテーマで、ざっくばらんに意見交換を行いました。
・財源獲得のためにやりたいことは?
・限られたリソースで最大限成果を出すには?
・必要な人材を採用するには?
・自律的に活動する人材を育成するには?
・団体や地域で子どもの権利を推進するには?
・支援が届きにくい子どもへどう支援を届けるか?
事務局より、交流会を振り返って
日本全国から18団体が一堂に会する場となり、実践事例の共有や、意見交換などが活発に交わされました。オンラインではなかなか難しい、リアルならではの無駄な会話も楽しみながら、大変熱気あふれる会となりました。ここでの時間が、これからの活動のヒントやモチベーションにつながれば幸いです。お忙しい中ご参加くださり、積極的に会を作り上げてくださった団体の皆様、ゲストの皆様に感謝申し上げます。