コラム
防犯 見守りが広がる、パトロールデザイン
安全インストラクター武田信彦のコラム
「一般市民による防犯とは?」(第17回)
新学期が近づくと、防犯や安全への関心が高まります。当方へも安全セミナーや防犯講演の依頼をいただきますが、続いて多いのが、パトロールデザインへの問い合わせです。「PTAでパトロールをしたいのですが、どのようなデザインを使用すればよいのか...」。防犯におけるデザインの使用では、おもに2つの効果が期待できます。「犯罪抑止の効果」と「助け合う環境づくりの効果」です。警察や自治体では、前者に重きを置いているものが多いと感じます。一方、一般市民が行う防犯であれば、私は後者をおすすめしています。
デザインは、ユニフォームや腕章、自転車用プレートなどに活用できます。また、単に装着するだけでなく、あいさつや声かけのきっかけづくりに活かせるものです。さらに、広がることで、助け合う環境が育まれます。もし、デザインを導入したら、子どもたちや保護者へ繰り返し周知しましょう。「なにかあったら、声かけてね!」のシンボルなのです。デザインを使ってパトロールするみなさんは、子どもたちや地域を見守る意識を持ちましょう。なお、デザインを考える際は、子どもたちの目線を大切にして、漢字や分かりにくい表記はさけるべきです。ちなみに、当方では、14種類のパトロールデザインを無料で提供しています。デザインでお悩みの際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※パトロールデザイン提供について(うさぎママのパトロール教室) [外部リンク]
うさぎママのパトロール教室主宰
安全インストラクター
著書には「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)ほかがある。
安全インストラクター
武田 信彦さん
犯罪防止NPOでの活動を経て、2006年より安全インストラクターとして活動を開始。「市民防犯」のパイオニアとして全国で講演やセミナーなど多数実施中。 子どもたちを対象とした「安全ワークショップ」も好評を得ている。
著書には「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)ほかがある。