コラム
防犯 「見守り活動の継続のコツ」とは? その1
安全インストラクター武田信彦のコラム
「一般市民による防犯とは?」(第22-1回)
私は、全国各地で防犯ボランティア対象の研修会を担当しています。広がり始めた頃は、「どのように活動するのか」がメインテーマでしたが、最近では、「どのように継続するのか」が大きな課題となっています。 今回と次回では、私の経験と、元気に活動する団体の取り組みをヒントに、継続のための5つのヒントを紹介したいと思います。
①無理をしないこと
地域活動を長続きさせるための一番大切なことです。目標は高く掲げても、活動そのものはマイペースに無理なく行うことが重要です。とくに、リーダーが頑張りすぎると、仲間たちがついて行けない...となるケースがあります。 都内で活躍している防犯パトロールのリーダーは、「週○回以上は活動しない」という「無理しないルール」を設けているとおっしゃっていました。ひとつのアイディアですね。
②活動の種類を広げよう
徒歩によるパトロールだけが防犯活動ではありません。とくに活動するメンバー数が減少した場合は、徒歩以外の活動を展開することも継続のコツです。車両によるパトロール、公園など場所を限定したパトロール、防犯啓発活動、 子どもや高齢者むけの防犯講座の実施...。地域のみなさんの安全意識を向上することも重要な防犯活動です。ニーズとアイディアを掛け合わせると、新しい取り組み方が見えてきます。
※子どもたちを対象とした安全教室が実施できる講師用のプログラムを紹介しています。ぜひこちらもご参考ください。
https://benesse-kodomokikin.or.jp/activity/anzen/useful/crime/contents_2.html
「見守り活動の継続のコツ」続きは次回に!
うさぎママのパトロール教室主宰
安全インストラクター
著書には「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)ほかがある。
安全インストラクター
武田 信彦さん
犯罪防止NPOでの活動を経て、2006年より安全インストラクターとして活動を開始。「市民防犯」のパイオニアとして全国で講演やセミナーなど多数実施中。 子どもたちを対象とした「安全ワークショップ」も好評を得ている。
著書には「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)ほかがある。