コラム
防犯 「見守り活動の継続のコツ」とは? その2
安全インストラクター武田信彦のコラム
「一般市民による防犯とは?」(第22-2回)
前回に続いて、見守り活動を継続させるコツについて紹介します。
③活動を発信しよう
元気がない団体の多くは、地域での認知度が下がっていることがあります。「見守りをしたい」と思っている人たちはいるはずなので、取り組みを広く発信し、仲間を募ることがおすすめです。 活動紹介用のチラシやパンフレットを作成・配布する、地元のコミュニティFMや自治体の広報紙などのメディアをとおして定期的に情報を発信しましょう。 また、お祭りやイベントなど、多くの人が集う場所に参加することで、興味を持たれやすくなります。
④世代をまぜよう
発足時からメンバーが変わっていない団体が多い現状があります。継続のためには、新しい人たち、さまざまな世代が参加することが欠かせません。 ひとつのコツとしては、PTA、おやじの会、子ども会など、地域で活動する他団体と交流をもつことです。保護者世代は子どもの安全へも関心が高いので、協力・協働の関係を持ちやすくなります。 また、最近では、高校、専門学校、大学などの学生たちが地域での防犯活動を行うことが増えてきました。もし地元で行われているようであれば、コラボすることもよいですね。
⑤楽しい雰囲気をつくろう
新しい人たちを迎え、「一緒に活動したい!」と思えるためには、楽しい雰囲気づくりが大切です。防犯活動をとおして出会う仲間は、かけがえのない存在です。お互いの考え方や意見も大切に、楽しく元気に活動したいものです。
うさぎママのパトロール教室主宰
安全インストラクター
著書には「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)ほかがある。
安全インストラクター
武田 信彦さん
犯罪防止NPOでの活動を経て、2006年より安全インストラクターとして活動を開始。「市民防犯」のパイオニアとして全国で講演やセミナーなど多数実施中。 子どもたちを対象とした「安全ワークショップ」も好評を得ている。
著書には「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)ほかがある。