コラム
ネット 非常事態宣言 時間の使い方について考える
専門家コラム:ネット編VOL.2 担当:石川 千明
新型コロナによりICT教育が本格化?
2020年春新学習指導要領改正が行われ、小学校を皮切りにICT教育が始まりました。
GIGA(ギガ)スクール構想
を元に、すでに1人1台パソコンやタブレットを渡されている学校、まだwi-fi環境も無い学校等、足並みが揃いにくいのが現状です・・・という消極的な状況から、新型コロナの感染拡大防止のために学校は休業を余儀なくされ、否が応でもICT教育が加速していくことになるでしょう。「持たせない」→「どのように使っていくのか?」に大きく変わる1年になると思います。
たくさんの企業や団体から、うちで過ごす時間をサポートする無料サービスが提供されていますので、新しい学習の機会と考え、楽しく取り入れてみてはいかがでしょうか。
私は
NHK for school
や
YAHOO!きっず
がおすすめです。
その際も任せきりにはせず、時間の管理、見守りはしっかり行っていただけたらと思います。
昼夜逆転に注意!
3月から突然学校が休業になり家庭学習になりました。
そして本来であれば希望に胸膨らませ、新しい学校、クラスで楽しい学校生活を送っているはずのこの時期に、さらに非常事態宣言まで出され、学校だけでなく社会の多くの人が行動規制される事態になりました。
外出規制により、持て余した時間をゲームや動画に費やされる状況がすでに2か月も続いているのです。しかもこの先いつ解除されるかわかりません。 長期間生活のリズムが狂い続けると、いざ学校が始まってから元の生活に戻すのは大変困難です。
こども部屋や寝室にスマホやゲーム機を持ち込ませない、スマホやゲーム機自体に時間制限をかけるなど、昼夜逆転させない注意が必要です。
この機会に家庭のルールを再確認したい場合は、ぜひ
初めてのスマホ安心ガイドブック.pdf
をご参考ください。33ページを参考に家庭でのルール作りができます。
家族で新型コロナ収束後の世界を考えてみよう
また、子どもだけでなく我々保護者も、新型コロナの感染拡大防止からテレワークや休業等で家にいる時間が増えていることでしょう。
私自身も講演関連の仕事がすべてなくなり、テレワーク中の夫、2月から春休みに入ったまま休業中の大学生の子どもと、久しぶりに長い時間を一緒に過ごしており、全てが今までとは違う毎日に戸惑いながらも、仕事や家庭、時間の使い方について、優先順位や家族の関わりや役割を考える良い機会になっています。
今まで当たり前だった、学校や会社に行くこと、会議などで集まること、満員電車に揺られること、すべての当たり前が当たり前でなくなり、新型コロナ収束後は生活のすべての価値観が一変するかもしれません。
不自由な生活で、ネットにはホントか嘘かわからない情報が溢れています。大量に流れてくる情報に流されず、また不平不満だけを口にすることなく、家族で新型コロナ収束後の世界について考えてみませんか?
この前代未聞の「時間」とどんな向き合い方をするかで、収束後の自分の未来が大きく変わるのではないかと考えています。
石川 千明さん
(株)カプコンでゲーム企画を担当。 退職後web企画制作、コンサルタントとして活動。'01年~子育て支援グループいこま育児ネット設立、'08年~自治体、学校等でICT支援活動を開始。それらの経験また母親目線から、わかりやすくネットトラブルの現状と対策を解説する。