公益財団法人ベネッセこども基金

  • トップ
  • ニュース
  • 【ご報告】2019年度「経済的困難を抱える子どもたちの学び支援活動助成」助成団体選考結果

ニュース

【ご報告】2019年度「経済的困難を抱える子どもたちの学び支援活動助成」助成団体選考結果

2019年度「経済的困難を抱える子どもたちの学び支援活動助成」につきまして、助成団体が決定いたしましたのでご報告いたします。

【助成概要】

募集対象:経済的な理由により学習に困難を抱える子どもたちの意欲を高め、学習に取り組む手助けとなる団体の活動
募集期間:2019年11月26日~2020年1月7日
助成金総額: 2,000万円以内
応募数: 79件
採択事業数: 6件
金額 :計 19,525,630円 (初年度)
助成対象となる活動期間: 2020年4月1日~2023年3月31日(最大3年間)
助成選考委員会 :本テーマに関して専門的知見を持つ 5名の助成選考委員(当財団理事1名と外部有識者4名)で組織する助成選考委員会にて、当財団の助成目的に基づき、厳正な審査を行った。


【助成選考委員長より】

本助成は、経済的な理由により学習環境に困難を抱える子どもたちの意欲を高め、子どもたちの学習を 支援する取り組みを対象としたものです。
応募件数79件のうち、厳格な審査の上、複数年の計画で成果が見込まれる6団体を採択しました。自 団体の強み・弱みを踏まえたうえで、3年後に目指す姿を設定していただき、その実現に向けた実行計画を お示しいただくことで、計画の実現性や発展性がより評価しやすくなりました。
応募のあった事業内容には、全体として事業内容の広がりや多様性を感じました。各団体が日々の活 動の積み重ねを背景に、子どもを取り巻く課題により深く向き合っておられる結果と捉えています。 その中で3年間の事業展開が明確な団体が助成対象となりました。 各団体の評価された点は、こちらの一覧で述べています。


今回採択に至らなかった申請については、概ね、以下のような傾向が見られました。
① 課題の捉え方が一般的で、日々の活動から得た地域の状況などがわかりかねた。
② 本事業により実現したい目標状態に向けた、年次ごとの進捗目標(複数年のステップ)が見えにくかった。
③ 解決したい課題と解決方法(実行項目、費用、スケジュール)の一貫性が読み取れなかった。
④ 3カ年の取り組みを経て、事業の持続可能性の高まりや発展性の見込みが薄く感じた。

どの申請も、各地域において子どもを支え、課題解決に向けた取り組みと感じられましたが、①~④の点 をご参照いただき、次回再び申請いただければと思います。
今回の採択団体は、課題解決の一つのモデルとして、他の地域での取り組みにつながっていくことを意識 しておられます。当財団でも、助成を行うだけではなく、団体同士の交流会の開催や現場の視察などを通 じて、情報共有・学びあい・連携を促すことで、積極的にサポートしていきたいと考えています。

公益財団法人ベネッセこども基金
理事・助成選考委員長
耳塚寛明



【助成先団体および助成対象となる事業】※団体名50音順

各団体からのメッセージの詳細は、こちらをご確認ください。



◇特定非営利活動法人 暮らしづくりネットワーク北芝
【申請事業名】公営団地集会所を活用した寺子屋とアウトリーチ型学習支援による地域協同システムの構築



◇特定非営利活動法人 サンカクシャ
【申請事業名】参加及び学びの意欲が低い子ども若者を支援するためのモデル開発事業



◇特定非営利活動法人 チャイボラ
【申請事業名】社会的養護施設の職員を増やし定着を促進することで、施設間格差のない児童の日常的な学習支援体制を構築する



◇特定非営利活動法人 TEDIC
【申請事業名】支援における「経験知」の見える化事業



◇認定特定非営利活動法人 ふじみの国際交流センター
【申請事業名】留学生や母語話者による来日直後の外国人親子に対する日本語学習支援と相談



◇特定非営利活動法人 ユースコミュニティー
【申請事業名】地域の力を総動員して取り組む学習支援事業の強化



SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る