公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

【第一回助成先団体のご紹介 Vol.1】NPO法人アスイク(宮城県)

特定非営利活動法人アスイク

代表理事 大橋様

経済的困難を抱える子どもの学び支援

第一回(平成26年度)「経済的困難を抱える子どもたちの学習支援活動助成」の助成先の一つである、宮城県の特定非営利活動法人アスイク。アスイクは東日本大震災直後、避難所などでの学習サポートを開始し、以来仙台市を中心に子どもたちの学習支援や居場所づくりに取り組まれています。今回の助成では、「経済的な困難を抱える不登校の子どもたちのためのフリースクール」というプロジェクトとして、仙台駅にフリースクールを開設されました。

アスイクの代表理事である大橋雄介さんに、団体の活動の様子や、取り組みに対する想いをお話しいただきます。

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仙台駅東口に、フリースクールを開設しました

不登校の小中学生や高校を中退したこどもたちを対象に、フリースクールを開設し、運営しています。

フリースクールで大切にしているのは、何をやりたいか、こども自身が決めること。大人がつくったカリキュラムをただこなすのではなく、自分で考えて、行動する経験を通して、こどもの中にちょっとした自信が芽生えたり、次の一歩が開けてくるような場を目指しています。

開設から、もうすぐ5ヶ月。5人の中学生が、自分のペースでフリースクールを利用し始めています。お問合せいただくことも増えてきました。

これまでは、自分たちで欲しいものを購入するために、近くのフリーマーケットで出店する企画も立ち上がっています。最初は不要になった洋服などを寄付で集めて、販売。最近は、自分たちでキレイなキャンドルをつくって、販売したりもしています。

社会人でもカンタンにはできないことをやり切っているこどもたちに、ただただ感心です。
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<大橋さんからのメッセージ>

私たちは、東日本大震災直後から、避難所や仮設住宅などで生活するこどもたちに、学習サポートの活動をとおして寄りそってきました。被災地で浮き彫りになり、拡大している貧困の問題にも取り組んでいます。

いま増えているのは、震災や貧困などを背景とした不登校や中退といった、こどもたちの社会的孤立です。こういった大きな問題に比して、私たちの活動は微力なものですが、だからこそ、地域のネットワークや、ご関心をお寄せくださる市民の方々のお力を借りてまいりたいと思います。まずはFacebookやHPなどを通して、お見守りいただければ嬉しいです。

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NPO法人アスイク

NPO法人アスイク代表理事

大橋 雄介 さん

1980年生まれ。福島市出身、筑波大学卒。株式会社リクルートマネジメントソリューションズのコンサルタントとして、大手企業に対する組織開発のコンサルティングに従事した後、2010年3月に独立。
独立後、市民活動の先駆者である加藤哲夫氏と出会い、NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターにてソーシャルビジネスの起業支援やネットワーク形成プロジェクトを担う。震災発生直後にアスイクを設立。著書に、「3・11被災地子ども白書」(明石書店)等。仙台市市民公益活動促進委員(第8期)。

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