助成団体紹介
助成事業紹介|フリースペース運営の自治体の協業 制度の充実を目指す!
特定非営利活動法人アスイク
居場所のない子どもたちのフリースペースの継続性・支援力を高めるための自治体との協働事業
- 重点実行項目
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①関係機関へのヒアリング等による今後求められる居場所のニーズ調査、及び仙台市との検討会議の開催
②居場所の共同運営による利用者のニーズの実証
③協働事業の運営による人材育成の取り組み
※ただし2年間 -
助成金額
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初年度 3,000,000円
2カ年 6,000,000円 - 選考にあたっての評価点
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・現在の取り組みの現状分析に基づき、自団体の課題を把握した上での申請で、よく計画されている。
・調査から政策提言までの実現と、その取り組み結果を他団体とも共有し、モデルとなることを期待する。
フリースペース・子ども食堂
団体紹介
当法人は、東日本大震災後に立ち上がり、震災で浮き彫りになった子どもの貧困問題や不登校などの課題に対して、学習支援、フリースペース、こども食堂、保育園など、さまざまなつながりの場をつくってきました。
助成事業の詳細
仙台市では震災後に不登校となる小中学生が増加をつづけており、政令市の中でも3番目に高い状態になっています。また、その背景の一つには貧困問題があり、貧困世帯の子どもの不登校経験率は一般世帯と比較して約6.5倍の30.2%にも及ぶことが明らかになりました。
このような状況に対応するために、当法人では不登校・引きこもりになっている子どもたちが社会と接点をつくり直し、自己肯定感を回復し、自己決定的なキャリアを歩むキッカケを見つけるための小さなステップとして、2015年よりフリースクールを運営しています。児童相談所などの関係機関から紹介される子どもも増えており、私たちのフリースクールは地域の社会資源として認知されてきています。その一方で、さまざまな困難を抱えた子どもたちを受けとめるスタッフのスキル、継続的に運営していくための仕組みは課題です。
そこで私たちは、仙台市が運営する居場所事業と協働し、そのサテライト拠点としてフリースクールをリニューアル。仙台市とともに居場所を運営しながら、スタッフの人材育成を行なうことに加え、関係機関の声も聴きながらこれから必要とされる居場所のあり方を検討していくことにしました。ゆくゆくは市の施策として継続的な事業となることを目指します。今回の助成では、上記の「共同人材育成」、「居場所の運営」、「今後のあり方の調査・検討」に取組みます。
助成事業のポイント・抱負
公的な施策にしていくために必要なのは、実績です。客観的に測定できるもの、できないもの両面ありますが、延べ利用者数などまずは分かりやすい指標を達成する必要があります。 そのためには、関係機関との連携関係の構築、スタッフの育成が重要となりますので、今回の助成を活用しながら、上記のポイントに注力していきたいと考えています。