公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2021年事業紹介|GIGAスクール構想と組み合わせた病気を抱える児童生徒の地域連携支援

認定特定非営利活動法人ポケットサポート

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

GIGAスクール構想と組み合わせた病気を抱える児童生徒の地域連携支援

重点実行項目
テーマ①
文部科学省GIGAスクール構想と組み合わせたオンライン支援モデル構築
テーマ②
多職種連携による地域支援ネットワークづくり

助成金額
1,800,000円

選考にあたっての評価点
・計画が具体的で実行性が高く、2020年度のアンケートで明確になった課題を、施策につなげられる基盤と実行力を高く評価。
・オンライン学習の知見を含む病児への学習支援に関するノウハウは圧倒的であり、積み上げた知見の、他団体への幅広い共有に期待したい。
・助成金における人件費比率が高いので、将来的な自立ビジョンを並行して検討していただきたい。



病気療養中の子どもの学び支援体制づくり

メッセージ

当団体が申請した事業を評価・選考いただきありがとうございます。

ポケットサポートでは、2011 年より、病気の子どもの学習支援を行ってきました。長期の入院・療養で学習に空白ができてしまう子どもたちが多くいます(そういった空白を「ポケット」と呼んでいます)が、体調の良し悪しで、その時その時の状況が変わる中、子どもたちに合わせた柔軟な対応のできる学習支援者や学習環境が必要です。

そのためポケットサポートでは、入院中の子どもの院内学級でのサポートやベッドサイドでの学習、退院後もすぐに復学できない子どもへの学習支援を行ってきました。

2021年度は、2020年度のアンケート調査結果から得られた現場のニーズをもとに、GIGAスクール構想と組み合わせた形で病気療養中の子どもたちへ支援を届けるための施策の充実を図っていきます。様々な支援団体や教育委員会、NPOなどと協力しながら支援体制を整え、岡山から病気を抱える子どもたちの支援活動の発信にも努めていきたいと考えています。

また、アンケート調査から見えてきた学校や医療の現場が抱える課題を、県内各地域の学校の先生方とも共有し、地域支援ネットワークを構築しながら、頑張っている子どもたちに支援を届けられるよう、協力体制を整えてまいります。

引き続き新型コロナウイルス感染症の対策を徹底しながらの事業になりますが、一人でも多くの子どもたちの笑顔につながるよう、活動を進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


認定特定非営利活動法人ポケットサポート

代表理事

三好 祐也さん

5歳で慢性のネフローゼ症候群を発症。義務教育のほとんどを病院で過ごす
岡山大学経済学部卒業
岡山大学大学院保健学研究科修士課程修了
研究テーマ:病弱教育、院内学級
自身の経験を通じて10年以上にわたり、病弱児の学習・復学などの自立支援と環境理解のための講演活動を行う。講演は学会や大学、小・中学校、福祉関係など多岐にわたっている。



2021年度<重い病気を抱える子どもの学び支援活動助成>採択団体一覧

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