助成団体紹介
2021年事業紹介|全国と世界の病院をつなぎ 子どもたちの創造力と表現力を豊かに育む学びと交流支援事業
Wonder Art Production
全国と世界の病院をつなぎ 子どもたちの創造力と表現力を豊かに育む学びと交流支援事業
- 重点実行項目
-
テーマ①
想像力と表現力を促す創作と学習プログラムの開発と提供
テーマ②
成果物の制作を通じた患児同士の心の交流支援 - 助成金額
- 1,900,000円
- 選考にあたっての評価点
- ・子どもが主体的に学びとしてアートに触れる点や、成果物を通した患児同士の交流の意義を高く評価。
・これまで成果を出してきた主催者本人が出向く形ではなく、プログラムを提供するという実施方法については、まだ効果が検証されていない。ぜひ、学び・体験の質的な効果検証を行い、結果を共有していただきたい。
ホスピタルアート
メッセージ
このたびはベネッセこども基金のご助成をいただき、心より感謝申し上げます。
申請事業は、2006年から継続しているホスピタルアート活動です。全国と世界の病院で入院中の子どもたちに、「アート」を媒体とした学びと体験を届けてきました。
長期入院の子どもたちは、受け身の生活を余儀なくされ、自信ややる気を失いがちですが、自らが主役になり、主体的に関わる創造的な活動を通して、心を前向きにはこびます。
15年目となる2020年は、新型コロナウィルスの影響により訪問活動が出来なくなりましたが、リモート版の事業を開発して参加を呼びかけたところ、全国15病院と海外1病院が参加しました。
面会制限や交流事業の自粛が続く病院で、大きな喜びや反響をいただいています。
新型コロナウィルスの影響が長期化することが予測される2021年も、リモート版の活動をバージョンアップして、子どもたちに楽しい創造体験をはこびます。全国と世界の病院で実施し、各地で生まれた作品は紙媒体の展覧会"ペーパーミュージアム"で共有し、オンラインも駆使して参加者同士の交流を促します。
病院訪問が制限されても、入院中の子どもたちにワクワクする時間を届けたい。100病院以上で3000人が参加してきたホスピタルアート活動ですが、子どもたちの眼に光りが灯り、表情が変化し、達成した時に見せる笑顔や自信に満ちた表情に、この活動の力を感じています。今回のご支援により、より多くの子どもたちに活動を届けられることを嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
高橋雅子 さん
美術館のキュレーターを経て1999 年独立。NPO 活動開始。国公立美術館・博物館における子どもの情操教育プログラムの企画実施のほか、病気や障がいによる生きづらさと困難を抱える人たちの心身のリフレッシュやストレスの緩和、コミュニケーションを促進する創作活動を提供の一方、誰もが尊厳を持って前向きに生きられる社会づくりを目指し、医療・福祉施設におけるアートの力を活用した生活環境の改善・心のケア・啓発活動に取り組む。