助成団体紹介
2021年事業紹介|重い病気を抱える子どものための「おしごとカフェ」の開催
特定非営利活動法人 チャイルド・ケモ・ハウス
重い病気を抱える子どものための「おしごとカフェ」の開催
- 重点実行項目
-
テーマ①
重い病気を抱える子どものための「おしごとカフェ」の開催 - 助成金額
- 1,900,000円
- 選考にあたっての評価点
-
・対象の子どもの年齢が上がってきている中、支援されるだけでなく、自己効力感を持ち、自分で他の人にできることをする、という広い意味でのキャリア教育のモデルが必要な時期に来ている。この事業の実施と成果の発信により、幅広い人々に対する波及効果を期待したい。
・助成終了後の事業継続の方法を並行して模索していただきたい。
病気療養児のキャリア教育
メッセージ
この度はご支援を決定頂き誠にありがとうございます。
NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスは、2006年より活動を開始し小児がんの子どもと家族の支援や療養施設の設立、啓発事業等を行ってきました。
ベネッセこども基金様には、これまで人材育成と啓発事業にご支援をいただいてきました。人材育成事業では重い病気をもつお子さんへの支援者の幅をひろげることができ、啓発事業では「かえっこバザール」というおもちゃの交換会を開催し100名以上の地域の方に重い病気のお子さんや取り組みについて知っていただく機会をつくることができました。みなさまのご支援に心より感謝致します。
みなさまもご存じの通り、現在、重い病気をもちながら地域で暮らす子どもたちが増えています。
病院での治療後、退院はしたものの治療の影響を受けていたり、根治が難しいなど様々な課題を抱えています。
そんな子どもたちが病気を抱えながらも大切なものを大切にし、可能性を必要以上に狭めることなく自分の将来や仕事について考えることができるような場をつくりたい。そのような想いから今回の助成事業「おしごとカフェ」を実施したいと考えました。
「おしごとカフェ」では小学校高学年から高校生を対象に様々な職種の人たち・ボランティア・就労支援を行っている事業所の人・当事者に協力していただき、様々なことを話したり、体験ができる場を提供します。また新型コロナウィルスの影響により、人が集まることができない可能性が高いため、その場合はオンラインで「おしごとカフェ」を体験できるようにと考えています。
今回のみなさまのご支援が重い病気の子どもと家族の心の支えにつながるような活動にしたいと思っております。
田村亜紀子 さん
大学在学中、阪神・淡路大震災後に発足した外国人地震情報センターにて被災した外国人を支援するボランティア活動に加わる。
2000年 第 1子出産。
2002年 長男が神経芽腫(小児がんの一種)と診断され、1年間の入院付添い生活を送る。
2006年 長男との闘病生活の経験よりNPO法人チャイルド・ケモ・ハウスの発起人メンバーおよび事務局長として活動を開始。
2009年11月 長男が亡くなる(享年8才)。長男の他界後、小児がん治療中でも家族とともに家のように過ごせる施設の設立に奔走。
2013年2月 神戸ポートアイランドに「チャイルド・ケモ・ハウス」完成。現在同法人副理事長として、
小児がんだけでなく地域で暮らす重い病気をもつ子どもと家族の支援にも取り組んでいる。TED神戸(当時 TEDx三宮)に出演。