公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

【助成先訪問】フードバンク北九州ライフアゲインのオンライン学習支援とこども食堂を訪問しました!

フードバンク北九州ライフアゲイン

経済的困難を抱える子どもの学び支援

フードバンク北九州ライフアゲインを訪問し、事務所で行われているオンライン学習支援と、尾倉っ子ホームで行われたこども食堂の様子をうかがってきました。

フードバンク北九州ライフアゲイン

フードバンク北九州ライフアゲインの助成事業

経済的困難を抱える子ども達が負の連鎖を断ち切るために、ライフアゲインでは「孤立させない環境」づくりに取り組んでいます。支援対象者とのつながり拠点として学習支援を充実させ、こども食堂やさまざまな体験とともに孤立させない環境を整備します。また地域住民との連携を強化して、地域協働の体制を目指しています。




フードバンク北九州ライフアゲインのオンライン学習支援 尾倉っ子ホームでの子ども食堂の様子

フードバンク北九州ライフアゲインのオンライン学習支援

学習支援は現在定員12名で行っています。19時頃から原田代表がZoomなどオンライン学習の準備をはじめて、19時半から授業開始となりました。子どもたちは慣れた手つきでヘッドセットをつけて、画面の向こうにいる先生と親しそうに話しています。子どもの教材は上からスマホのカメラで撮影しているので、先生はつまずいたところで声をかけることができます。遠隔授業ではあるものの、子どもたちのペースにあわせて、個別ならではのきめ細やかな指導ができていました。

ライフアゲインの事務所。2〜3階に学習スペースがあり、4階はYouTubeなどの配信部屋に改装予定だそうです。
オンライン学習のセットです。テキストを机に開き、上方からスマホで撮影。PC画面は先生が写ります。
子どもたちが来る前にZoomの設定をする原田代表 
事務局長の陶山さんと学習支援担当の坂田さん

尾倉っ子ホームでの子ども食堂の様子

こども食堂は尾倉市民センター内にある尾倉っ子ホームにて開催しています。登録者は49名おり、この日は24名が予約参加されました。受付時に出欠確認をし、体温測定と健康チェック。17時頃から子どもたちが来ており、遊んだり宿題をしたりして過ごしています。18時になると子どもたちは手洗いうがいをして着席をし、大人たちはリレー方式で配膳を行います。コロナ禍であるため、訪問当時はまだ子どもたちによるお手伝いなどは控えているとのことでした。

18時半に全員で「いただきます」をしました。お替わりも自由で、たくさん食べる子もいれば、早く食べ終えて遊ぶ子もいます。19時頃に「ごちそうさま」をしたら、保護者がお迎えに来るまで、また遊んだり、宿題をします。19時半頃にはほぼお迎えが来て、この日は卵やカップ麺などのお土産が渡されていました。

こども食堂の食事を調理してくれる母親クラブのみなさんと原田代表
市民センターの体育館をお借りして、感染予防を徹底した上で開催しています

原田代表は学習支援や子ども食堂だけでなく、支援団体とも連携して、将来的にはショートステイなどもできる「大きな家族」のようなモデルを地域全体で実現したいとおっしゃっていました。ベネッセこども基金としても助成期間中(3年間)に実現できるよう、応援してまいりたいと思います。

認定NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン

フードバンク北九州ライフアゲイン理事長

原田昌樹 さん

2000年4月「北九州希望の光キリスト教会」の牧師として活動を開始。翌年、任意団体ハッピーアワークラブを設立し、子育て支援に取り組む。その後も北九州市で里親登録し養育里親としての活動、駅前での夜回り活動、自宅近隣で8軒の借家を利用し自立支援の活動などに取り組む。2014年よりフードバンク北九州ライフアゲイン理事長。

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る