公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

【助成先訪問】ゆがわらっことつくる多世代の居場所(ユガラボ)を訪問しました!

一般社団法人ユガラボ

経済的困難を抱える子どもの学び支援

「経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成」の助成団体である、一般社団法人ユガラボの「ゆがわらっことつくる多世代の居場所を訪問し、お話を伺いました。

ゆがわらっことつくる多世代の居場所

ユガラボの助成事業

経済的困難を抱えた子どもたちの安心できる居場所と継続的な学びを多地域で支えるプラットフォームを創出します。そのためにはまず教育コーディネーターを採用し、町内の経済的困難を抱えた家庭の子どもたちの学習支援のニーズ調査を行います。その上で緊急度が高い子どもたちへ継続したサポート体制をつくり、湯河原町、そして西湘地区の同様な活動団体の訪問を行い連携を図ります。




ゆがわらっことつくる多世代の居場所 2拠点目「湯河原の未来会議」に挑戦!

ゆがわらっことつくる多世代の居場所

「ゆがわらっことつくる多世代の居場所」は、子ども達の願いから生まれた、赤ちゃんからお年寄りまでが安心して過ごすことのできる場所です。多世代の家「芝の家」を参考にして、ゆがわらっこが中心となりつくり、多世代で運営しています。コロナ禍では、通常の居場所が開所できない中、オンラインでの居場所開設や、2020年10月には子ども宅食便もスタートし、食材提供・学習支援とともに、ソーシャルワーカーさんやファイナンシャルプランナーさんと連携したサポートを実施しています。コロナ感染者数も落ち着いたこともあり、訪問した日は子どもたちが何人も遊びにきていました。この居場所で育った子が高校生になり、今は活動を手伝ってくれてもいるそうです。

ゆがわらっことつくる多世代の居場所(外観)と事業担当者の北村さん
室内からの縁側の様子。子どもたちと地域の方との交流の場でもあります。
1階のコーナーには多世代が楽しめる本やゲームがたくさん 

2拠点目「湯河原の未来会議」に挑戦!

この拠点だけでは中高生が落ち着いて勉強ができる環境ではなかったため、駅前にもう一拠点の居場所を作ろうとしています。湯河原町もコロナ禍の影響で観光業への打撃があり、駅前にもシャッターが閉まっている店舗が増えてきてしまっています。そこでそのうちの1つを借りて、2階は勉強のスペース、1階は地域の人たちのスタートアップ支援の場所にしたいと考えているそうです。

居場所(1拠点目)の2階スペース。みんなでリノベーションした足跡が残っています
駅前に作ろうとしている2拠点目(中高生が勉強できるスペースなどに活用)

ユガラボの山田代表は湯河原町出身。学校の先生とも仲がよく、町主催の「子どもフォーラム」なども主宰するなど、湯河原町が大好きで、町の人たちとの信頼関係をとても大切にしていると感じました。
一方で湯河原町だけでなく、西湘地区の他の小規模自治体も共通の課題を抱えているとのことで、子ども支援団体との横の交流を作り、地域間でノウハウを共有できるようにしたいと考えています。こちらの取り組みについては、今後も当ブログで取り上げていきたいと思います。

一般社団法人ユガラボ

一般社団法人ユガラボ代表理事

山田貴子 さん

慶應義塾大学環境情報学部卒、2009年同大学院政策・メディア研究科修士課程在学中に株式会社ワクワーク・イングリッシュを設立。フィリピンの貧困層の若者と一緒に、生まれた環境に関係なく、誰もが夢と自立を実現できる社会を目指してさまざまな事業を立ち上げ。日本では湯河原町で一般社団法人ユガラボの代表理事も務めながら、軽井沢にも拠点を置き、地域活性活動に取り組むほか、慶應義塾大学の非常勤講師なども務めている。

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