助成団体紹介
【助成先訪問】特定非営利活動法人ゆめみ~るのかえる食堂を訪問しました!
特定非営利活動法人ゆめみ~る
特定非営利活動法人ゆめみ~る@登別市を訪問し、今年度から開始する学習支援事業「ワクワクたのしい勉強会」のキックオフ会および子ども食堂「かえる食堂」の様子をうかがってきました。
ゆめみ~るとは ワクワクたのしい勉強会の開始 2022年度の学習支援「ワクワク楽しい勉強会」概要 食を通した子どもの居場所 地域食堂「かえる食堂」 訪問を終えて
ゆめみ~るサイト
特定非営利活動法人ゆめみ~るは「子育て」「障がい者」「高齢者」を支援する非営利活動事業です。
地域食堂を運営し、誰もが気軽に集える居場所づくりを実施しています。多様な活動を通して高齢者・障がい者・子どもの見守りと誰もが安心して暮らせる福祉のまちづくりを目指します。
ワクワクたのしい勉強会の開始
登別市では行政が実施する学習支援活動が未実施で、生活困窮世帯の子どもが無料で利用できる学習機会がありません。小中学生の子どもの中には学習意欲が希薄のまま学年を進めていることが懸念されています。保護者からも子どもの学力不足を心配する声が団体に寄せられています。
地域の子どもの居場所となっている「かえる食堂」の運営を担っている強みをいかし、学び直しを必要とする小学生を対象に、学習支援事業を開始するため本助成を応募いただきました。
2022年度の学習支援「ワクワク楽しい勉強会」概要
勉強会の目的は、子どもが「自分で克服しよう」と思える成功体験を提供することです。
新しいスタイルの勉強会を模索する初年度は、算数に苦手を抱えた小学校高学年を対象に、学生ボランティアを中心にした講師とのマンツーマン指導を予定しています。
苦手だと思っていたところが少し理解できる、1人で解けるかもしれないという自信が持てる、などの成功体験を積み重ねることを大切にしていきたいと、事業担当者の木内様にお話いただきました。
6月から「ワクワク楽しい勉強会」をスタートさせるため、4,5月に新規ボランティアさんの募集を実施し、日本工学院北海道専門学校、登別明日中等教育学校、室蘭清水丘高等学校の学生さん22名から応募がありました。
子どもたちにとって年の近いお兄さん、お姉さんとつながることは、数年後の自分の姿を想像するきっかけとなったり、学習へのモチベーションアップにつながったりします。
自己肯定感が低い子どもにとっては、身近にアドバイスをくれる存在がいることに大きな意味があります。
第2,4日曜日の午前中に開催される勉強会。勉強のあとは「かえる食堂」でお昼ご飯を食べたり、ゲームをしたり、安心してゆったり過ごしてもらえるように【学習×食×居場所】の実現を目指します。
食を通した子どもの居場所 地域食堂「かえる食堂」
令和元年5月から開設した「かえる食堂」は、第2、4日曜日にゆめみ~るの子ども教室がある建物の1階の食堂で実施されています。訪問した5月下旬も15名ほどの親子や子どもたちが訪れていました。
食事のあとは、カードゲームをしたり、おえかきをしたり自由にくつろぐことができます。
訪問を終えて
「美味しい?」「おかわりは大丈夫?」と木内さんが一人ひとりの子どもたちや保護者の方に声掛けしている様子は、マスク越しでも優しさが伝わってきました。沢山の大人たちが自分のことを気にかけてくれている、安心できる地域の居場所だと感じました。
これからはじまる学習支援で、ますます地域のハブとなる拠点になっていくと期待しています。
木内 卓 さん
大学卒業後、東京にてIT系会社を立ち上げWEBマーケティングに関わる。2015年故郷の北海道に戻り、地元NPOで生活困窮者自立相談主任相談員を務め、生活困窮者支援に関連するフードバンクや学習支援事業、子ども食堂の立上げにに関わる。2021年ゆめみ~るに理事として移籍し、子ども支援に特化したフードバンク事業、学習支援事業に邁進中。