公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2023年事業紹介 障がいや重い病気を持つ子どもが、 地域の中で共に学び遊び、ワクワクと笑顔が溢れる地域社会への仕組づく り

特定非営利活動法人福岡子どもホスピスプロジェクト

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

障がいや重い病気を持つ子どもが、地域の中で共に学び遊び、ワクワクと笑顔が溢れる地域社会への仕組づくり


重点実行項目
テーマ①
スキルアップ研修(対象:子どもホスピス他関係団体スタッフ、地域のボランティア、一般)

テーマ②
イベントの開催(対象:障がい児や病気の子どもとその家族、一般)


助成金額
1,055,800円

選考にあたっての評価点
イベント開催を通じ、重い病気を持つ子ども達が、日常にない経験の機会を得られると同時に、ホスピスの認知と理解が高められることを期待します。

1)団体の紹介

当団体は、重い病気や障がいをもつ子どもと家族のサポーターとして、子どもたちに様々な経験をしてもらうためのイベントや交流、「子どもホスピス」の理解を深めるフォーラムや講演会、グリーフの会(お子さんを見送ったご家族の集い)等を開催しています。

また、相談支援や夢を叶える支援に取り組みながら、重い病気のお子さんとそのご家族を社会で支えあう拠点「福岡子どもホスピス」を設立するための活動を実施しています。


2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

病気や障がいのある子どもたちは、同年齢の子どもと同じような経験をする機会が限られています。病気や障がいがあっても生活を豊かに、成長を支えていくためには、様々な経験をしてもらう 機会を提供することが大切となりますが、現状では、その関わりは医療福祉関係者や家族が行っており、限界があります。また、そのような病児や家族がいることも一般には知られていません。

外出することもままならない状況にある重い病気や障がいをもつお子さんとその家族を対象に、日常にない「体験」の場であったり、子どもたちの持つ可能性を引き出し、こころ豊かに生きる時間を提供できる以下のイベントを開催します。そして、イベントの参加を一般の方へも広く告知・参加を促すことで、地域社会への周知と理解、そして支援を得る活動を行います。

1)チャリティコンサート
2)子どもフェスタ 【講演、ステージイベントほか】
3)重い病気とたたかう子どもたちの美術展
4)経験者による体験を話す、聴く会

3)事業を実行していく上でのポイント・抱負

開催する様々なイベントを通して、重い病気や障がいをもつお子さんとご家族は、決して特別でも別の世界の家族でもなく、ごく普通の子どもであり、家族であることを、社会が認知し理解すること、そしてほんの少しの勇気を出して、「声をかける」「手を貸す」「寄り添う」ことで自然につながりひとつの社会となる、真の(こころの)バリアフリーを目指します。

特定非営利活動法人福岡子どもホスピスプロジェクト

理事長

濵田裕子 さん

聖路加看護大学卒業後、看護師、保健師として勤務し、その後、九州大学医学研究院などで看護教育に携わる。専門は小児看護学・家族看護学。
長男の闘病経験や海外の子どもホスピスの視察をとおして、2010年より大学院生らとともに子どもホスピスプロジェクトを立ち上げ、2014年有志らとNPO法人福岡子どもホスピスプロジェクトを設立。
重い病気や障がいがあってもゆたかに暮らせる社会をめざして、子どもホスピスを創るべく活動している。

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