助成団体紹介
2023年事業紹介 難病とたたかう入院中のこどもの勉学意欲を高める「まなびのビーズ」開発事業
認定特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
難病とたたかう入院中のこどもの勉学意欲を高める「まなびのビーズ」開発事業
- 重点実行項目
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テーマ①
入院中の子どもたちの学習意欲度とビーズの希望種類の調査、協力病院と有識者への協力依頼、ビーズ工房打診 -
テーマ②
「まなびのビーズ」デザイン募集(入院中患児、入院経験者)実施とデザイン決定、中間報告書提出 -
テーマ③
ビーズ完成度をめざし工房との調整の繰り返し、完成、ビーズ配布の告知とスタート、最終報告書提出 - 助成金額
- 1,999,910円
- 選考にあたっての評価点
- 患児の治癒力に根差したアート介在療法の一環として、新しい学びのビーズコンテンツが開発され、それをきっかけに子どもの学びの意欲や自己肯定感が高まることを期待します。
1)団体の紹介
1) ファシリティドッグ:こども病院で働くために専門的にトレーニングを受けた犬がハンドラーとペアになって病院に常勤。4病院で導入
2) ビーズ・オブ・カレッジ:病児が治療ごとにビーズをつなぐアート介在療法プログラム。26病院で導入。心的ケア、自己肯定感を醸成
3) シャイン・オン!コネクションズ:17病院に提供中の双方向配信の心のケアと学習支援プログラム
4) キャンプカレッジ:小児がん経験者の学習・キャリア支援プログラム。病児自身のライフビジョン形成につなげる
上記4つの柱で難病と闘う病児とその家族のための支援事業を実施しています。患者や家族の交流イベント企画・運営事業、小児がんに関する情報収集及び情報提供事業などで、病児の心身ともに豊かな生活の形成に寄与することを目的とします。
2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)
病児に、治療を象徴するビーズが医療従事者であるビーズ大使から手渡されるプログラム「ビーズ・オブ・カレッジ」。治療の軌跡を記入する「ビーズ日記」をもとに病児が自らビーズをつなぎ、乗り越えてきた治療を振り返ることで自己肯定感を醸造し、将来への希望をもたらします。
治療のビーズは40種類以上ありますが、その中で学習支援に直接つながるビーズは米国本部にもそろっていません。そこで学習支援のビーズについてアンケートを実施し、「院内学級で使うビーズは子どもたちの
勉強へのモチベーションアップにつながる」「高校生向けの支援が少なくなるので、何かの形で勉学に対し応援メッセージを届けたい」などの回答を得ました。
病院という非日常の空間の中でただ治療をこなす「義務感」やなぜ自分だけがという「虚無感」など複雑な感情をいだきながら過ごす病児に対し、不安定になったメンタルを回復し人生を歩むための健全な精神成長に繋げられるように、その課題解決のサポートツールの一つとして、「まなびのビーズ」の開発を進めます。
1)協力病院と有識者への協力依頼、病児の学習意欲を現すビーズの希望種類調査、ビーズ工房打診
2)「まなびのビーズ」デザイン募集(入院中病児、入院経験者)実施とデザイン決定
3)ビーズの完成をめざし工房との調整、完成、ビーズ配布の告知とスタート
3)事業を実行していく上でのポイント・抱負
米国BOCの承認の下、日本独自の「まなびのビーズ」開発を進めます。病児のデザイン募集や種類の希望を募るなど病児の声を反映させ、その望む未来を築くための心理的トータルケアに注力します。
Kimberly Forsythe-Ferris (キンバリ フォーサイス) さん
1990年~プロの声優として活動開始、TVラジオのアナウンサーや教育用ビデオのナレーターなど多方面で活躍。米国ヴァージニア大学教養学部数学専攻卒業後、同大学技術・応用化学学部理学修士を取得
2006年小児がん起因の合併症により息子タイラーを亡くしたあと、同じような病気で苦しむ子供とその家族のサポートをしたいと考え、「NPO法人タイラー基金」を夫のマーク・フェリスと共に設立
2012年~ 認定NPO法人取得を機に「シャイン・オン・キッズ」に改名、現理事長