助成団体紹介
2022活動報告|経済的困難を抱えた子どもたちの安心できる居場所と継続的な学びを多地域で支えるプラットフォーム創出事業
一般社団法人 ユガラボ
2年目の助成期間を終え、経済的困難を抱えた子どもたちの安心できる居場所と継続的な学びを多地域で支えるプラットフォーム創出事業についてご報告いただきました。事業の詳細などは以下からご覧ください。
2021活動報告|子どもたちの継続的な学びを多地域で支えるプラットフォームづくり
困難を抱える子どものニーズ調査結果 教育コーディネーターと学習サポーターの成果 西湘地区のネットワーキング
困難を抱える子どものニーズ調査結果
宅食便の実施を通して、対象世帯へ学習サポートやソーシャルワーカーさん、ファイナンシャルプランナーさんへの相談の利用ができることは周知できた。しかし、実際にサポートにつながるケースは多くなく、1人1人に届き、認知につながるように努力した。具体的には下記のとおり。
1.宅食便やお弁当の配布時に直接保護者から子どもの学習にかかる悩み事を聴取
2.具体的な悩みをまとめ、LINEグループで流すことにより、対象者に「この悩みって私だけじゃないんだ」という安心感を与える
3.その悩みを解消するために、学習支援を試験的に始めたと伝える。試験的にとした方が参加者は参加のハードルが低く感じるため。
教育コーディネーターと学習サポーターの成果
教育コーディネーター(播磨)の採用までに、人柄やスキル雇用条件等の面で該当する人材に出会うまでに時間を有していた。播磨の採用ができてからは、「伴走」「ななめの関係の構築」といったこれまでのユガラボが大事にしてきた文化を丁寧に共有。勉強を教える学習支援というだけではなく、将来の夢やライフプランに沿ったサポートをしている。
また、受験が終りスタッフとして戻ってきた高校生スタッフも学習サポーターとして活躍してくれるなど、性格や背景が異なる様々なタイプのスタッフがいることで、生徒の性格やニーズに沿ったサポートができている。
西湘地区のネットワーキング
他団体や組織とつながり、お互いの持つノウハウを共有する関係性の構築までに時間がかかった。作成したメッセージグループにて、積極的にユガラボから発信(助成金情報から頂き物のタオルのおすそ分け等)することで困りごとなどの相談を受けられる関係性になった。時間がかかってしまうが丁寧に関係性をつくり、お互いの強みを活かしあい地域間で支えあえる関係を構築していきたい。
山田貴子さん
慶應義塾大学環境情報学部卒、2009年同大学院政策・メディア研究科修士課程在学中に株式会社ワクワーク・イングリッシュを設立。フィリピンの貧困層の若者と一緒に、生まれた環境に関係なく、誰もが夢と自立を実現できる社会を目指してさまざまな事業を立ち上げ。日本では湯河原町で一般社団法人ユガラボの代表理事も務めながら、軽井沢にも拠点を置き、地域活性活動に取り組むほか、慶應義塾大学の非常勤講師なども務めている。