助成団体紹介
2023年事業紹介 横浜市の県営団地における子どもたちの居場所づくりプロジェクト
認定特定非営利活動法人 ミタイ・ミタクニャイ子ども基金
横浜市の県営団地における子どもたちの居場所づくりプロジェクト
- 重点実行項目
-
テーマ①
子どもたちを対象とした学習支援 -
テーマ②
子どもたちを対象とした食支援 -
テーマ③
多文化共生支援 - 助成金額
- 4,111,277円
- 選考にあたっての評価点
- 学習支援に食支援も加えた取り組みを、地域住民の参加を得て運営することで、子どもが地域につながること、活動を住民主体に展開させる点も評価します。
- 学習支援では、団地内の1室を週1回開放し、スタッフや大学生ボランティアたちが、子どもたちが持ち寄った勉強のサポートや交流を通じて、子どもたちにとって安心できる居場所づくりを行います。
- 食支援では、毎月1回「子ども食堂」を開催し、子どもたちへ食育などの講座とお弁当配布を行うほか、子どもたちが空腹で勉強に集中できない状態にならないよう学習支援の際のおにぎり等軽食提供を行います。食材は、連携企業や近所の農家の方々より提供いただくものと、賞味期限が残っているものの廃棄される予定であった食品と余剰品を使用する予定です。
- 多文化共生支援では、国際交流イベントを積極的に実施し、必要に応じて外国につながる子どもたち/世帯に対し、子どもの生活にかかわる書類の翻訳や生活相談等のサービスを行います。
1)団体の紹介
本基金は、南米パラグアイをはじめとする発展途上国や日本国内における社会課題の解決のために1995 年より活動を行っています。パラグアイでは、農村部における学校建設支援や栄養改善・生活改善、スラムにおける生活改善やシングルマザーの所得創出支援などの活動を行っています。国内では、全国を対象とした「生理の貧困」の問題に取り組むプロジェクトや福岡と横浜にて子どもたちの居場所づくりプロジェクトを実施しています。
2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)
本プロジェクトが対象とする県営団地では、「子どもの貧困」と「多文化共生(含む外国につながる子ども/世帯の言語)」にかかる課題を抱えています。これらの課題解決に向け、本プロジェクトでは
①学習支援
②食支援
③多文化共生支援
を実施します。
3)事業を実行していく上でのポイント・抱負
本プロジェクトの対象となる子どもたちの中には経済的困難を抱えていたり、複合的な課題を抱えている子どももいます。最も重要なことは子どもたちが安心できる居場所をつくることであると考えます。団地内に子どもたちが安心できる居場所をつくるためには、団地内で活動する他の団体や地域の方々の協力が必要です。そのため、各種支援活動やイベントに子どもたちのみならず地域の方々も参加できる機会を積極的につくっていき、地域全体で子どもたちを見守る体制を整えていきたいと思います。
藤掛洋子 さん
横浜国立大学都市科学部長・教授、都市イノベーション研究院教授。
開発人類学、ジェンダーと開発学の視点から国際協力や人々のエンパワーメントについて研究・実践を行う。
1993年JICA海外協力隊パラグアイ派遣、JICA専門家としてパラグアイ、チュニジア、ペルー、ホンジュラスなどで子どもや社会的弱者支援に関わる。
1995年にNGOミタイ基金を設立。2014年法人化、2017年パラグアイ大統領府承認、2021年認定NPO承認。2020年より福岡と横浜でも子どもの居場所事業を開始。