公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2024年事業紹介 入院中の小学生を対象にした、ライフアドベンチャー教育のモデルづくりと検証事業

一般社団法人Child Play Labo

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

入院中の小学生を対象にした、ライフアドベンチャー教育のモデルづくりと検証事業


重点実行項目
テーマ①
小学生の頃に入院経験がある人を対象にした、入院中の過ごし方に関する実態調査の実施

テーマ②
入院という時間がちょっと特別になる、病児向けオンデマンド体験プログラム


助成金額
2,010,000円

選考にあたっての評価点
学生による活動であり、入院中の子どもの意見を基に教育プログラムを開発する点を評価しました。このプログラムで、ワクワクが生きるエネルギーになる子どもが増え、試行がモデル創出につながることを期待します。

団体の紹介

心から湧き出てくる願いや目標が生きる力になること、すなわちワクワクが生きるエネルギーになるこどもたちを増やすための一歩として、病児向けオンデマンド体験プログラム「Poco !」を開発し、全国の入院中のこどもたちに提供していきます。


今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

入院中のこどもにとって、新しい人やものとの出会い、自らの意思で選択しやりぬく体験、誰かのためになるつながる、これら3つの時間が不十分だと考えます。そこで、余暇を埋めるための遊びではなく、病気という負の体験を乗り越えていくレジリエンス力、そして自らの人生の体験に自分なりの物語を紡ぎながら新たな道を切り開いていく、真のアントレプレナー精神、これらを組み合わせた力を養うプログラムを提供します。入院中のこどもたちが好きなことや熱中できることを発見し闘病生活により前向きな意味を見出すことのできる未来を目指しています。

実行項目は、2つあります。

1つ目は、小学生の頃に入院経験がある人を対象にした、入院中の過ごし方に関する実態調査を行い、こどもたちのニーズや希望を探り、プログラムのコアを磨くことです。

2つ目は、入院という時間がちょっと特別になる、病児向けオンデマンド体験プログラムの実施です。

「ベッドの上から冒険に出よう」を合言葉に、"好き"や"ワクワク"を見つける体験プログラムが詰まった定期便BOX「Poco!」を、闘病中のこどもに無償で提供します。

新しい人やものとの出会いを通じて、新たな自分に出会い、入院という時間を、ちょっと特別になることを目指します。

事業を実行していく上でのポイント・抱負

これまで2年半学生団体として活動を継続して参りましたが、新たに名前を変え法人としてのスタートを切りました。新しい人やものとの出会いを通じて、入院中のこどもが新たな自分に出会うことができる、中長期的な楽しみを持ちながら治療生活を送ることができる社会を目指すべく、医療に限らずあらゆるステークホルダーと共に、こどもたちの未来を作って参ります。
どうぞ、応援のほどよろしくお願いいたします。

一般社団法人Child Play Labo

代表理事

猪村真由 さん

1999年生まれ。小学生の頃、友人を小児がんで亡くしたことをきっかけに、医療者を志し始め、慶應義塾大学看護医療学部に入学。NPOや行政でのインターンを経験後、2021年に病児のあそび支援を行う医療系学生を対象にした医療系学生のコミュニティを立ち上げ。50名を超える学生とともに、病棟ボランティアや大学体育会/企業と連携したチャリティイベントの企画/運営を行っている。
また、2024年には、小学生を対象にしたライフアドベンチャー教育のモデルづくりと検証事業を目的とした一般社団法人Child Play Lab.を立ち上げ。現在は第1弾として、入院生活を送っているこどもたちの療養環境・療養体験のアップデートを目指し、入院中の子どもたちに特化した遊びブランド「POCO!」を手がけている。

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る