公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2024年事業紹介 医療的ケア児の多様な学びや経験を支える外出・旅行支援ネットワークづくり

一般社団法人Try Angle

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

医療的ケア児の多様な学びや経験を支える外出・旅行支援ネットワークづくり


重点実行項目
テーマ①
支援事業者・団体、観光事業者との関係構築

テーマ②
医療的ケア児とその家族、支援団体・事業者、観光事業者のためのポータルサイトの構築


助成金額
1,000,000円

選考にあたっての評価点
医療的ケア児の豊かな学びや経験につながる旅行の機会を増やすために、交通・観光事業者を含む協力者間の関係づくりや、情報集約と発信の可能性を評価しました。エリアを絞って取り組むことで、モデル性のある事業となることを期待します。

団体の紹介

Try Angle(トライアングル)は医療的ケアのあるお子さんの旅行や外出を支援している団体です。

ビジョンに「医療的ケア児が安心して旅行ができる環境の整備を通じ、病気や障害の有無にかかわらず、誰もが旅行を楽しめる社会の実現」を掲げ、医療的ケア児が旅行する際に検討すべきポイントをまとめた『医療的ケア児の旅行ガイドライン』を発行したり、旅行の相談に乗るなどに取り組んでいます。


今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

医療的ケア児は過去十数年で約2倍と急激に増加したため、社会的な支援制度(制度・設備)が十分に整っておらず、外出・旅行を通じて家では経験できない豊かな学びや経験、出会いの機会が極めて少ない状況にあります。

医療的ケア児が外出・旅行をし、家以外での多様な学びや経験をするためには、医療・福祉事業者や支援団体、観光事業者の協力が不可欠ですが、経験や情報不足から生まれる不安や、自治体を超えた連携のしづらさがあり、外出・旅行を支援する環境づくりが必要です。

今回の事業では、医療的ケア児とその家族が家では経験できない豊かな学びや経験、出会いをする機会を増やすために、医療的ケア児の外出・旅行にまつわる関係者・支援者(医療・福祉・介護事業者、支援団体、交通、宿泊等観光事業者)を全国的にネットワーク化し、お互いが情報交換、交流、学び合える、「交流会の運営」と、「ポータルサイトの構築」を行います。

事業を実行していく上でのポイント・抱負

全国各地の医療的ケア児の生活を支える医療・福祉事業者や支援団体、観光事業者の方々と繋がり、情報交換や交流をする中で、医療的ケア児とその家族が外出・旅行に前向きになれたり、実際に知らない場所への外出・旅行に行けるようにしていきたいと考えています。
本事業を通して、「全国どこへでも行ける」「その土地ごとに外出・旅行をサポートしてくれる人がいる」という環境づくりを進めていきます。

一般社団法人Try Angle

代表理事

須田麻佑子 さん

2012年、NPO法人フローレンスに入社。病児保育事業、広報・秘書業務などに従事。2016年に石川県へ移住。
2017年より一棟貸の宿を運営する金沢の企業で複業を開始。NPO法人と宿泊事業者での経験から、医療的ケア児が旅行に行きづらいという課題を知る。
2018年、医療的ケア児の旅行ガイドラインの作成を開始。
2019年に一般社団法人Try Angleを設立し、医療的ケアのあるこどもとその家族の旅行や外出を支援する事業を進めている。

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