公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

過疎地域の困難を抱える子どもに出会いと意欲と学びを届ける新たな学び支援モデルの構築

一般社団法人 うみのこてらす

経済的困難を抱える子どもの学び支援

過疎地域の困難を抱える子どもに出会いと意欲と学びを届ける新たな学び支援モデルの構築


重点実行項目
テーマ①
ななめの関係性をいかした居場所型学習支援強化事業

テーマ②
オンライン学び支援創出事業

テーマ③
応援サポーター獲得事業

助成金額
3,434,600円

選考にあたっての評価点
●社会的リソースが少ない地域で、多様な出会いと学びを届ける仕組みや、若者主体の活動であることを評価します。
●ポピュレーションアプローチからケアが必要な子どもを発見して追加支援する仕組みに期待します。

団体の紹介

「すべてのこども・若者が大切にされ、自分らしく人生を描き歩んでいる社会を地方の町まで実現すること」をミッションに掲げ、モデルづくりとしてまずは徳島県の人口1万人をきる過疎地で居場所活動を軸に小学生から高校生を主に中心としてサポート活動をしています。


今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

●課題
貧困の問題、親との関係性、不登校や中退等困難を抱えるこどもたちは、近年地方でも増加の一途を辿る。
しかしながら、人口2万人をきるような小規模かつ過疎地では、母数が少なくさらに点在もしている中で行政ですら予算化するのは非合理的で、月1、2回のこども食堂しかない「こども支援の空白地帯」となっている。
経済格差と地域間格差が重なり合う中で、知らず知らずのうちに可能性を狭めてしまう"可能性の格差"に繋がってしまっている子たちがいる。

●実行項目
上記の中で、社会的リソースが少ない中でも成り立つ、学びや出会いを届け意欲を高められる支援モデルを構築する。具体的には以下の通りである。

❶ななめの関係性をいかした居場所型学習支援:丁寧に寄り添う居場所運営と、短期的にななめの関係性にあたる大学生や地域の人との交流事業

❷オンライン学び支援事業:オンラインを活用した、地理的要因・人的要因で学ぶ環境がない子達にも届ける新たな学び支援



事業を実行していく上でのポイント・抱負

今回注力することとして、居場所の中で行う"学びの質の向上"と地方でも成り立つオンラインの仕組みづくりである。

前者の方は、これまで居場所活動をしてきて、安心してくることはできるようになった子達へ、自立に向けて次のステップにいく学びのデザインをしていきたい。
オンラインは、ただ行うことは容易なものの、本当に成果のある学びへと繋げられるのかが鍵になる。地方の新たなこども支援のインフラになれるように頑張りたい。

一般社団法人 うみのこてらす

代表理事

川邊 笑 さん

2000年生まれ。徳島県牟岐町出身。
筑波大学教育学部を卒業。
研究テーマ:キャリア教育、小規模自治体におけるこども支援のあり方について
学生時代に東京の認定NPO法人で3年間、学習支援活動をしたのち、1年間休学をし、地元で退職教員らと居場所活動を新たに始める。

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る