公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

傷つきを抱えた子どもに生きる力を育む地域連携体験学習/孤立防止オリーブキッズサポートランチ宅配事業

認定特定非営利活動法人 オリーブの家

経済的困難を抱える子どもの学び支援

傷つきを抱えた子どもに生きる力を育む地域連携体験学習/孤立防止オリーブキッズサポートランチ宅配事業


重点実行項目
テーマ①
体験学習事業

テーマ②
アウトリーチ支援事業


助成金額
2,079,500円

選考にあたっての評価点
●傷ついた子どもたちが体験を通じ、自尊心や生きる力を回復していくプログラムの効果を期待します。
●ランチ宅配の機会を活かし「学習支援」を実施する点を評価しました。

団体の紹介

DV・虐待被害者、お困りのシングルマザーを支援する団体です。

~誰一人として虐げられることのない世界のために~をスローガンに、相談・カウンセリング業務、シェルター運営、学習支援(体験学習含む)、居住支援(アウトリーチ支援含む)、啓発活動を行っています。


今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

当法人が行った2021年に岡山県津山市で約520名の回答があった「家庭内でのDVや虐待が児童への学習へ与える影響に関するアンケート」をきっかけに始めた学習支援事業(体験学習含む)を2年継続して行った。

特に体験学習により学習意欲の向上、家庭での生活態度の変化(例:宿題ができるようになった、お手伝いをするようになったなど)、情緒面の改善、学校での学習態度も良くなった。

課題として、新たな人間関係をうまく作れない、自尊感情が希薄、不登校や孤立している子どもの確率が高い。背景には海に一度も行ったことがない、動物園に行ったことがないなど、普通の家庭で経験するような遊びを通しての学習をしておらず、体験格差が浮き彫りになった。

解決していくには学校の5教科の手助けはもちろんのことだが、傷つきを癒しながらも体験を通して社会を生き抜く力の基礎的な能力を養うことと自尊心を高める必要性がある。

夏休みなど大型連休の際に、対象の子どもたちは学童に行けず家で過ごしてカップラーメンなどを毎日食べていることもわかった。対象の子どもたちは、「こども食堂」へは行けない。送迎者がいない、兄弟姉妹の面倒を看るので家から出られない、学校で噂になるなどの理由があげられた。

子どもの主体性・協調性・チャレンジ精神・責任感・想像力、自分で考えて決める力を養えるような体験学習と大型連休にアウトリーチで学習支援・食を通して孤立の予防を行う。

1,体験学習事業:自然、動物と触れ合う、職業体験、料理体験、お手伝い体験など

2,アウトリーチ支援事業:お弁当の宅配、一緒に食べる、見守り・宿題のお手伝い(保護者と相談してそれぞれ実施)

事業を実行していく上でのポイント・抱負

傷つきを抱えた子どもたちに対して、特別な扱いではなくごく普通の家庭で経験できる内容の体験学習を通して、子どもたちが自然に癒されていき、自分の新たな可能性に気づき自尊感情が高まる事に注力したい。関わる子どもたちと保護者、地域の大人、ボランティアとのつながりを作り、孤立予防にも力を入れて、地域の中で子どもたちにあたたかい支援の輪が循環するよう努めたい。

認定特定非営利活動法人オリーブの家

理事長

山本礼知 さん

2017年ヒューマンキャンパス高等学校卒業 
2017年12月~2019年3月 フィリピン留学、オーストラリアにワーキングホリデー留学
2019年4月~2021年3月 大阪外語専門学校 キャビンアテンダント・エアライン科 キャビンアテンダント専攻
2021年4月~2022年3月 スカイマーク株式会社 キャビンアテンダントとして乗務
2022年4月~現在 京都橘大学 健康科学部心理学科 通信課程在籍

2017年11月~2021年3月 オリーブの家監事
2021年4月~理事
2022年4月~事務局として実務に携わる
2023年5月13日より新理事長に就任

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