公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

進学に課題を抱える中学生・高校生・高卒認定の受験サポート及び県外受験同行支援

一般社団法人 くじら寺子屋

経済的困難を抱える子どもの学び支援

進学に課題を抱える中学生・高校生・高卒認定の受験サポート及び県外受験同行支援


重点実行項目
テーマ①
広報 行政や高校への説明。 チラシ、広報物の作成

テーマ②
テキストの充足、受け入れ態勢の整備

テーマ③
大学受験同行支援の整備と小規模実施

助成金額
3,215,320円

選考にあたっての評価点
高卒認定や、県外受験への同行など、ニーズはあるが支援が行き届いていない部分に着目し事業強化する点を評価しました。 経済的困難を抱える子どもの支援となることを期待します。

団体の紹介

子ども達がいつでも誰でも無料で利用できる学習支援を軸にした子どもの居場所です。

学習の他にも食事支援、食糧支援、キャリア教育(プログラミング教室)、体験活動、文化芸能活動(創作エイサー)を行っています。小学校低学年から高卒認定試験受験者まで幅広く利用があります。

子ども達の「やりたい」が出た時に一緒にどうすればそれが出来るかに挑戦し続けたくさんの活動になっています。利用者のみなさんの声が活動になっている団体です。


今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

・沖縄県の高校中退率が全国1位。通信制高校への転入も増えているが、問題を抱えて退学になった子ども達の学習する環境を整える事が難しい。高卒認定試験の学習のサポートが出来る場所が少ない。

・沖縄県で中学生が行政の無料塾に通う事を希望した場合「ひとり親」であることが条件。多子世帯や片親が病気療養中の家庭は支援を受ける事が出来ない。

・塾に通ってもついていく事が出来ない子ども達、ひとりひとりの就学度に合わせた指導が必要。支援学級の子ども達も進学のサポートが欲しい。

・今の高校2年生3年生はコロナ禍で修学旅行が中止だった世代。飛行機も電車も乗ったことがない状態の世帯が多い。県外受験を考えた時に交通手段のハードルが高い。困窮世帯では親の同行も難しい。

以上の課題解決のために今回くじら寺子屋は

・高卒認定試験のサポート
 県立泊高校就学支援センターと連携して受入れ。学習の場の提供。学習サポートスタッフの充実。

・中学生以上の学習サポート
 これまで沖縄市内と限定していたが(沖縄市の補助金で運営していたため)今回の基金で運営することで沖縄市外の子ども達も受け入れる事が出来るように。

・県外受験同行サポート
 県外の受験時に沖縄から受験会場までの同行をサポートする。3年間の事業なので、現地のボランティア団体と連携して継続支援できる体制を整える事を目標とする。受験生の勉強以外での不安を少しでも取り除くことが出来るようサポートしていく。

に取り組みます。

事業を実行していく上でのポイント・抱負

学ぶ事で人生の土台が強固になっていく事を実感している我々大人が「もっと勉強していれば良かった」と口にするときに子どもはまだ共感することは出来ない。でも、なぜそう思ったのかは伝えることが出来るし、勉強が楽しい事も体感してもらえることが出来る。少しでも子ども達が生きやすい環境を手にすることが出来るように「勉強する環境」だけでも整え、受け入れ寄り添い目標や夢が持てるサポートをしたい。

一般社団法人くじら寺子屋

代表理事 

山下千裕 さん

琉球大学理学部卒業。大学卒業後は、茨城県つくばエキスポセンターで勤務。結婚を機に沖縄県に戻る。
三児の母。長女の子育てをする中で、「地域で子育て」をする必要性を感じ2014年から自治公民館の事務員をしながら自治公民館内で学習支援を始める。様々な子ども達の課題と出会うことで活動が大きくなり、公民館から独立、事業所として運営が始まる。
学習支援を軸としながら、「子どもならいつでも誰でも無料で利用できる場所」として子どもの居場所・子ども食堂・食糧支援・プログラミング教室を実施。同時に文化芸能活動として「創作エイサーぶながやぐわぁ」を設立。地域のイベント出演やボランティア活動も行っている。

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