公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

支援者向け性教育学び直しワークショップ「ブレイクすごろく」

一般社団法人 ソウレッジ

経済的困難を抱える子どもの学び支援

支援者向け性教育学び直しワークショップ「ブレイクすごろく」


重点実行項目
テーマ①
経済的困難を抱える子どもの支援に関わる支援団体への性教育の課題・ニーズ調査とヒアリング

テーマ②
ニーズ調査を踏まえて、ワークショップの内容や訴求方法の検討・調整

テーマ③
経済的困難を抱える子どもの支援に関わる支援団体への性教育学び直しワークショップの営業・ワークショップ実施

助成金額
4,835,000円

選考にあたっての評価点
●経済的困難を抱える子ども支援団体を通じての性教育にモデル性が感じられました。
●専門性が高く、性教育の経験が豊富であることから、実現性が高いと評価しました。

団体の紹介

「妊娠・出産に対して自己決定ができる社会」をミッションに、性教育教材の開発や性教育研修の実施、避妊薬のアクセス改善などの活動を行ってきました。

性知識を身につける機会が増えたり、避妊薬へのアクセスしやすくなることで、性被害や予期せぬ妊娠を減らし、子ども達が生まれ持った環境に関わらず自分の人生を自分で選択できる状況を作りたいと考えています。


今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

本事業では、経済的に困難な状況を抱える子どもたちと関わる支援者に対して、性教育学び直しワークショップを実施します。

性知識を身につける機会が不足していたり、家に居場所がない・親が家を開けている時間が長いことにより、性に関するリスクが増してしまう状況があります。その結果、性被害や予期せぬ妊娠、虐待死などの負のループに陥ってしまうこともあります。

そのため、子どもたちと関わる大人が子どもたちに適切に伝えることが大切です。しかし、大人になってから性知識を学び直す時間や機会はなかなかありません。一方、性に関する知識は時代とともに日々アップデートされています。子どもと関わる支援者も、常に性知識を学び直していくことが必要です。

まずは支援者が性知識を学び直す機会を作ることで、最終的には子どもたちに正しい性知識が届くよう、支援者向け性教育学び直しワークショップ「ブレイクすごろく」の実施に取り組みます。

事業を実行していく上でのポイント・抱負

支援者を通じて子どもたちに性知識を届けていくためには、1回のワークショップへの参加で終わらせず、支援者が継続的に学び直し続ける状況を作ることが重要だと考えています。
本事業では、次年度以降も年1回性教育学び直しワークショップを実施することで、継続的な学びの機会を提供します。また、専門家への相談などワークショップ実施後のアフターフォローを提供することで、学び直した性知識を実際に日々の支援活動で活かせる状態を作ります。

一般社団法人ソウレッジ

代表理事

鶴田七瀬 さん

静岡県掛川市出身。現在28歳。静岡県立大学在学中、トビタテ留学ジャパンの支援を受け、性教育を積極的に行う国の教育・医療・福祉などの施設を30箇所以上訪問。2019年に「性教育の最初の1歩を届ける」ことを目指し、ソウレッジを学生起業。独自の性教育教材を開発し、2020年には認定NPO法人フローレンスなどが共同運営する子ども宅食など18団体と連携して教材の寄付を実施。
2022年3月には、避妊薬と性知識を届ける仕組みを作るための資金調達を目的に、2000万円All or Nothingのクラウドファンディングを実施し、2363人から2182万円を集めた。(CAMPFIRE寄付型で史上最高額・最多支援者数を更新) 全国の21病院と連携し、避妊薬の無償提供を24以下の若者向けに行った。
2024年より海外の性教育・SRHRの取り組みを学ぶ海外視察事業を開始。

Forbes 30 under 30 2021「日本発、世界を変える30歳未満の30人」受賞。

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