公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

珠洲市のこどもたちのSNS学習支援

特定非営利活動法人 いるか

被災した子どもの学びや育ちの支援活動助成

令和6年能登半島地震で被災した子どもの学びや育ちの支援活動助成 活動報告


代表者名
田口 吾郎
事業名
珠洲市のこどもたちのSNS学習支援

支援地域/支援対象者/活動期間 活動地域や支援対象者の状況 支援の内容・方法 成果 考察

支援地域/支援対象者/活動期間

■活動地域
 石川県珠洲市

■支援対象者
 珠洲市の小中学生

■活動期間
 2024年6月1日~6月30日

活動地域や支援対象者の状況

■支援時の状況
1月に起きた能登大震災において、被害の大きかった珠洲市、輪島市、羽昨市だけでなく、七尾市、能登町、中能登町、穴水町などの被災エリアからもインフラや教育環境の悪化から、石川県金沢市や県内に家族や生徒だけの避難が行われている。
しかし、災害対応として、国家施策として、生活や生命を優先する中で、こども達の教育や体験などの活動や、環境の変化や家族や友人の喪失に対するこころのケアは行き届いていないのが現状である。

支援の内容・方法

【だれに】
石川県珠洲市の全小学校、中学校及び被災後金沢市等に移住した方を対象として実施

【どこで】
LINEofficial上でのやり取り

【何を実施したのか】
SNSを使用した学習支援のチラシを配布し募集をおこなった。
チラシから参加してくれた生徒さんに対して大学生による学習支援をおこなった。

■実施頻度、回数
 実施頻度週5回 3時間、計22回(土日祝)

■告知方法
 教育委員会様を通してチラシで配布をおこなった

実際に配布したチラシ
学習支援の様子①
学習支援の様子②
学習支援の様子③

成果

石川県珠洲市では、教育委員会を通して上戸、飯田、直、若山、正院、蛸島、みさき小学校、緑丘、三崎中学校、宝立、大谷小中学校に800枚のチラシを配布した。
加えて、金沢市に避難されている、また移住されている子どもたち、また金沢市・白山市の各子ども食堂に対しても1300枚のチラシの配布をおこなった。

考察

震災から半年経ち、避難所に避難していた方も順々に仮設住宅へ移動しており、まだまだ厳しい生活状況の中でも少しずつ生活しやすくなってきている。
仮設住宅に移り、Wi-Fiもほぼ併設されているので携帯があればどこでも使用できるため需要はあるように感じた。
珠洲市では学校も再開し、以前のように戻りつつあるようだが、特に受験生に勉強の遅れの影響が大きく、不安に思っている子ども、保護者が多く、登録数が少し多く感じた。
返答時間は決まっているが、わからない問題があった際に家にいながらもすぐに聞ける場所があるのは、わからなくて勉強のモチベーションが下がってしまうことの軽減にもつながっている。

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