助成団体紹介
珠洲市のこどもたちの学習支援
特定非営利活動法人 いるか
支援地域/支援対象者/活動期間 活動地域や支援対象者の状況 支援の内容・方法 成果 考察
支援地域/支援対象者/活動期間
■活動地域
石川県珠洲市
■支援対象者
珠洲市の小中学生
■活動期間
2024年6月1日~6月30日
活動地域や支援対象者の状況
■支援時の状況
1月に起きた能登大震災において、被害の大きかった珠洲市、輪島市、羽昨市だけでなく、七尾市、能登町、中能登町、穴水町などの被災エリアからもインフラや教育環境の悪化から、石川県金沢市や県内に家族や生徒だけの避難が行われている。
しかし、災害対応として、国家施策として、生活や生命を優先する中で、こども達の教育や体験などの活動や、環境の変化や家族や友人の喪失に対するこころのケアは行き届いていないのが現状である。
支援の内容・方法
学習支援
【対象者】
珠洲市の小学生~高校生
【期間】
2024年4月~
【場所】
三崎公民館
【支援方法】
主に受験を控える中学3年生、高校3年生を優先し学習環境の提供および学習指導を実施。
具体的にはこども達の5教科すべてに対応し、学習サポートを行う。
また、SNSでの支援も実施する。
【実施者】
教室運営:現地スタッフで弊団体スタッフが実施。
■実施頻度、回数
①4月~6月のうち1か月
■告知方法
行政、学校に依頼し生徒にチラシ配布
成果
6月より、珠洲市多目的ホールラポルトすずの一室にて毎週火曜日16:00~19:00の時間で学習支援を開催した。
まだ公共施設は、支援者の寝泊り等で使用している関係上貸出は行っていなかったが、行政に相談したところ週1回だけなら貸出可能の許可を経て開催。
募集は珠洲市教育委員会にご協力いただき、チラシは珠洲市の全小中学校に配布。
三崎公民館での学習会も開催を予定していたが、周辺学校の全生徒数が少なすぎたためか希望者がいなかった。
また、6月の時点でこども一人で登下校、行動が自粛を求められていたので学校前までの送迎も併せておこなっている。
ラポルトすずでは、計8人のこどもが参加され、中学生2名、小学生6名が継続的に参加している。
考察
震災から半年が経ってはいるが、元の生活まで戻れるのか、そんな不安を抱きながらも珠洲市の人達は大人、子ども含めて必死に頑張っている。
子ども達、特に受験を控えた子達は、震災で学習できなかった遅れがダイレクトに影響を与えており、その遅れを取り戻そうと必死に勉強している姿が見られた。
もともと塾が少ない地域だったが、震災によって塾がなくなって受けれなくなったということも聞いた。
小学生は特に英会話教室に通っていた子が多く、マナビバでも英会話を教えてほしいという声がよくあがっていたため、英会話に強い先生とマッチングして学習を提供していた。
珠洲市のみではないが、もっと子どもたちが勉強できる場所を早急に増やしていく必要があると強く感じた。