助成団体紹介
妊産婦専用福祉避難所へ2次避難されている妊婦とその家族(子ども含む)への生活支援のために助産師を派遣する
一般社団法人 福井県助産師会
令和6年能登半島地震で被災した子どもの学びや育ちの支援活動助成 活動報告
- 団体名
- 一般社団法人 福井県助産師会
- 代表者名
- 川端 起代美
- 事業名
- 妊産婦専用福祉避難所へ2次避難されている妊婦とその家族(子ども含む)への生活支援のために助産師を派遣する
支援地域/支援対象者/活動期間 活動地域や支援対象者の状況 支援の内容・方法 成果 考察
支援地域/支援対象者/活動期間
■活動地域
石川県金沢市、福井県福井市
■支援対象者
石川県能登半島地震で被災された妊婦(こども、家族含む) および災害支援ボランティア助産師
■活動期間
2024年2月1日~6月30日
活動地域や支援対象者の状況
令和6年1月1日能登半島地震発生後本県内での被災状況情報収集し災害母子支援活動できるように準備する。幸いにも福井県内は被災地は限定しており、本会への支援活動要請はなかった。1月13日石川県助産師会より本会への妊婦(こども、家族含む)の2次避難所の運営のためにボランティア助産師の派遣要請あり、本会としてボランティア助産師派遣準備にはいる。
2月7名、3月5名ボランティア助産師を石川県助産師会へ派遣する。主に妊婦の体調管理、環境整備、メンタルケア、こどもとの遊び、生活用品配布など、石川県助産師会会員と2人体制で避難所運営していた。4月以降は避難妊婦も少なくなり、一応ボランティア派遣終了となる。
今回の災害体験により、本会の災害時母子支援の在り方について課題を見つけ、会員の災害母子支援への関心を高め、支援の実施についての研修会を開催し、実際に災害支援している防災士、災害認定看護師より話しが聞けて、実際の災害支援行動について学ぶことができた。
また、いつでも災害支援ができるように災害備蓄用品をそろえ、今後一般住民、母子への災害時の行動、備蓄品準備などの防災講座を計画し、更なる防災意識の向上、本会助産師が組織として母子保健領域での災害支援に繋がるように研修会など開催予定である。
支援の内容・方法
1月1日
地震発生後 会員の安否確認 (毎年訓練している) 30時間内で会員安否確認でき、被災なし。
1月5日
隣県として何かできないかを検討 災害支援金を石川県助産師会へ送金する。
1月13日
石川県助産師会より 被災妊婦(こども、家族含む)の2次避難所受け入れにより、本会へボランティア助産師ア派遣要請あり。
本会会員へボランティア登録依頼し、ボランティア募集。 13名の会員がボランティア登録。
1月31日
石川県助産師会合同ボランティア助産師活動についてのオリエンテーションをオンラインにて実施。15名参加。
2月 7名
3月 5名
災害ボランティア助産師を現地派遣し、避難所の運営を実施。
主に、妊婦の体調管理、生活支援、メンタルケア、こどもとの遊びを通してのコミュニケーション、環境整備など実施。
4月以降避難妊婦も少なくなってきたとのことで3月31日をもってボランティア派遣終了となる。
本会会員への災害母子支援についての意識向上のために2月18日、6月30日災害支援についての研修会開催。
2月18日 10名
6月は27名の参加あり災害発生後の行動について学び多かった。
今後も災害母子支援のために災害備蓄用品などもそろえながら、一般市民、子育て中の保護者への防災教育、避難訓練実施し、防災意識向上をすすめていく予定。
■実施頻度、回数
ボランティア派遣 延べ12名
研修会 2回
理事会 2回
■告知方法
ホームページ、チラシ配布、『助産師』機関誌への活動報告投稿
成果
ボランティア派遣により 災害時の近隣県との連携ができた。
研修会により、災害時初動、支援行動、必要物品など学べた。
理事会で今後の災害時のおける行動パターン、初動、連携など課題について検討できた。
会員の災害支援に関する関心も深まった。
他職種との連携も視野に行動パターンのシミュレーションができた。
考察
ボランティア助産師派遣が思っていたより短期間で終了したが、ボランティアに参加して、災害支援について学びが多かった。今回の体験を通じて今後の災害支援の在り方のヒントのなった。また研修会を通して、他職種(心理士、防災士、災害認定看護師など)との交流もでき、有意義な研修ができた。今回の体験、知識を今後に生かせていき、こどもや親、親子での防災意識が高まるように尽力していきたい。
今後、県、市町との災害支援協定締結に向けて行政へ働きかけ、地域での防災訓練にも協力していき、災害時の母子保健領域において県民、市民への支援ができるように研修会などを通して防災意識向上させたい。