助成団体紹介
2025事業紹介|心のケアを軸とした長期入院治療を経験したこども達への社会復帰支援
認定特定非営利活動法人 シャイン・オン・キッズ
心のケアを軸とした長期入院治療を経験したこども達への社会復帰支援
- 重点実行項目
- ① 「まなびのビーズ」の精査及び入院患児にむけた病院展開から社会復帰支援に向けたモデル構築
- ②社会復帰に向けた「ふりかえりビーズ」ワークショップでの「まなびのビーズ」を活用したプログラム開発
- ③患児との茶話会の実施および他団体とのネットワークから未来につながるイベントの開催
- 助成金額
- ¥1,999,600
- 選考にあたっての評価点
-
小児ガンで長期入院治療を経験したこどもたちの社会復帰支援に際して、治療以外のサポートへの道筋がつくられることを期待します。
助成金に加えて多様な財源を活用し、持続性を意識した計画となっている点も評価します。
1)団体の紹介
「小児がんや重い病気のこどもたちとそのご家族に笑顔と勇気を」をミッションに掲げ、エビデンスに基づいた、革新的な心理社会的支援プログラムを通じサポートする。
1) ファシリティドッグ:こども病院で働くために専門的にトレーニングを受けた犬がハンドラーとペアになって病院に常勤。4病院で導入
2) ビーズ・オブ・カレッジ:病児が治療ごとにビーズをつなぐアート介在療法プログラム。30病院で導入。 心的ケア、自己肯定感を醸成
3) シャイン・オン!コミュニティ:17病院に提供中の双方向配信の心のケアと学習支援プログラム、小児がん経験者の学習・キャリア支援プログラム、小児がん経験者が交流するオンラインコミュニティおよびこども企画室の運営
2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)
患児の治療経験を医療従事者であるビーズ大使とともにビーズをつないで可視化できるプログラム「ビーズ・オブ・カレッジ」。乗り越えてきた治療を振り返ることで自己肯定感を醸造し、将来への希望をもたらす。 2022年度に学習支援に直接つながる「まなびのビーズ」を開発。国内9病院で継続実施し、こどもの学びの意欲や自己肯定感を高める効果を確認した。今後は全国の導入病院(30病院)への展開に向けビーズ制作や運用体制を整備。
1)「まなびのビーズ」の精査及び入院患児にむけた病院展開から社会復帰支援に向けたモデル構築
2)社会復帰に向けた「ふりかえりビーズ」ワークショップでの「まなびのビーズ」を活用したプログラム開発
3)患児との茶話会の実施および他団体とのネットワークから未来につながるイベントの開催
3)事業を実行していく上でのポイント・抱負
小児がんの治癒率は高まっているが、長く辛い治療を終えた先には様々なチャレンジが待ち構えている。小児がん経験者の多くは、治療に起因する後遺症(晩期合併症)を何らかの形で経験する。退院から日常生活に戻り、復学においても、長期入院による体力の低下や見た目の変化、学習の遅れや発達の遅れなどから上述の心理社会的困難が多様に生じる。新たな心身で社会復帰の段階にある患児に向けた支援が課題である。
「まなびのビーズ」の運用体制の整備とともに、社会復帰の段階でさまざまな心理社会的な困難を抱えている患児とのつながりを作り、切れ目のない支援の実現に向けた社会復帰プログラムの開発ならびに病院と支援団体をつなぐ新たなモデル構築を目指す。
Kimberly Forsythe(キンバリ・フォーサイス) さん
1987年アメリカバージニア大学卒業、1989年同大学修士取得、
1990年来日 以降フリーランスナレーター兼声優として、各種ナレーション、テレビニュース、企業広報ビデオ、CM、ゲーム、アニメーション、教育用ビデオ、CDなどに出演。
執筆:三修社 英語教科書及びビデオ、音声テープ執筆・インタビュー:アルク、TOEICフレンズ、日本放送協会の教育関連出版物共同執筆及び出演:児童向け演劇「Let's Go 英語」など。
2006年、小児がん起因の合併症によって息子タイラーを亡くした後、夫マーク・フェリスとともにNPO法人タイラー基金(現認定NPO法人シャイン・オン・キッズ)を設立。