公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2025事業紹介|宝泉寺けあらぼ(医療的ケア児とその家族のQOL向上・災害対策に向けた旅行支援)

特定非営利活動法人 にこり

病気・障がいを抱える子どもの学び支援

宝泉寺けあらぼ(医療的ケア児とその家族のQOL向上・災害対策に向けた旅行支援)


重点実行項目
医療的ケア児とその家族のQOL向上・災害対策に向けた旅行支援

助成金額
¥1,767,800

選考にあたっての評価点
地方都市で医療的ケア児への外出・災害対策を行う際のサポートモデルとなる可能性を感じました。ノウハウのマニュアル化、対外発信による波及効果にも期待します。

1)団体の紹介

NPO法人にこりは、「病気や障がいがあっても、いっぱい笑える毎日」を目指し、医療的ケア児やその家族をサポートをする活動を行っています。福岡県を拠点に、訪問看護、居宅介護、児童発達支援、相談支援、産前産後ケアなど多岐にわたるサービスを提供し、「できない」を「できる」に変えるための取り組みに力を注いでいます。私たちは、こどもたちが社会に参加できる機会を広げるため、地域イベントや、旅行や外出支援の可能性にも挑戦しています。


2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

医療的ケア児とその家族にとって、日常の移動や旅行は大きな課題です。特に、医療機器を持参しながらの移動やバリアフリーでない環境への対応は、多くの不安を伴います。本事業「法泉寺けあらぼ」では、旅行を通じて家族が災害時に直面する課題をシミュレーションしながら、楽しく災害対策を含め学べる体験を提供します。

・医療的ケア児とその家族が安全に旅行できるよう、専門スタッフによる移動サポートの実施。
・バリアフリーでない宿泊施設を活用し、実践的な移動・対応訓練を実施。
・実践で得られた知見を基に、災害対策や、旅行に役立つ情報を公表、発信。

3)事業を実行していく上でのポイント・抱負

「法泉寺けあらぼ」では、単なる旅行支援にとどまらず、災害時にも役立つ知識や経験を家族全体で楽しみながら身につけることを目指します。旅行中の体験を通じて、移動や環境への適応力を高め、災害時に即応できる力を養います。また、地域住民や観光施設の方々との交流を通じて、医療的ケア児があたりまえに地域の中で過ごしていく環境づくりを進めていきます。
得られた成果や知見を共有し、全国の医療的ケア児やその家族が、いっぱい笑って、いっぱい遊べる。そんなあたりまえの毎日をすごせるよう、取り組んでまいります。

特定非営利活動法人にこり

理事長

松丸 実奈 さん

認定NPO法人にこり 理事長/はぐむのあかりクリニック 副院長兼プロデューサー
北九州市立医療センターNICUでの勤務を経て、友人のこどもが生まれたことをきっかけに、2016年に小児の訪問看護ステーションにこりを開設。その後、地域でこどもと家族が安心して暮らせるよう、児童発達支援、居宅介護、相談支援、産前産後支援などにも取り組んできた。
2023年からは「はぐむのあかりクリニック」にて副院長兼プロデューサーを務め、制度の枠を超えて一人ひとりの声に寄り添うサポートを行っている。

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