助成団体紹介
2025事業紹介|貧困の連鎖を断ち切るための総合的なデジタルスキル学習サポート
一般社団法人 Kids Code Club
貧困の連鎖を断ち切るための総合的なデジタルスキル学習サポート
- 重点実行項目
- ①デジタルシティズンシップ教育
- ②ITキャリア教育
- ③こどもに合わせたステップアップ教材の開発・提供と伴走支援
- 助成金額
- ¥6,000,000
- 選考にあたっての評価点
- ●オンラインテクノロジー学習を基盤に、デジタルシチズンシップとITキャリア教育を融合する事業の独自性を高く評価します。
- ●デジタルスキルを持つ人材育成と、他団体との連携による学習機会の拡充を期待しています。
1)団体の紹介
Kids Code Clubはこどものテクノロジー学習の支援を通じて、こどもたちの笑顔と希望をつくることをミッションに掲げて活動しています。生まれ育った家庭環境や、個性・特性に関わらずすべてのこどもたちへ、テクノロジーを楽しく自由に学ぶための環境を届け、デジタルスキルや社会性、自信を育み、貧困や生きづらさなどの困難を抱えていても、こどもたちが自ら力強く未来を切り拓いていける社会をつくることを目指しています。
2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)
低所得世帯の約半数はPCを所持しておらず、親子ともにIT活用に苦手意識をもつ傾向にあります。ITスキルや経験が乏しいことは、教育・体験格差や自尊感情の低下にも直結し、将来的に貧困の連鎖を強める恐れがあります。そこで当団体は、PC貸与やオンラインでこども同士で学び合うプログラミング・IT学習の機会、デジタルシティズンシップ教育、ITキャリア教育等の総合的なデジタルスキル学習サポートをプロボノの協力のもと無料で提供し、こどもの特性に応じた多様な教材やサポート体制も整備。他団体や学校等と連携してメソッドを普及し、困難を抱えるより多くのこどもたちにデジタルスキル学習の機会を届け、教育格差と貧困の連鎖の問題を克服していくことを目指します。
3)事業を実行していく上でのポイント・抱負
当事業によって、より困難を抱えるこどもでも自信・社会性・デジタルスキルの面で成長できるようになり、それを社会の多様なサポーター(個人・企業など)が支え、事業期間終了後も継続して実施できる状態になっていることを目指します。さらに、他のこども支援団体にも教材やコンテンツをとおして、同様の学びをこどもに提供し、当団体以外でもデジタルの学びが得られるような仕組みづくりに注力していきます。
石川麻衣子さん
経済的事情で大学中退後、IT技術を独学して自立できた原体験から、こどもの貧困・教育格差の改善を目指すために2016年にKids Code Clubをスタート。利用者150万人のプログラミング教材「キッズコードレシピ」、「放課後プログラミングクラブ」などこどもたちが無料でデジタルスキルを学べる環境を提供し続けている。