公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2025事業紹介|貧困世帯で発達障害や学習の困難を抱える高校生世代を対象とした学習会及びオンライン個別支援推進事業

特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ

経済的困難を抱えるこどもの学び支援

貧困世帯で発達障害や学習の困難を抱える高校生世代を対象とした学習会及びオンライン個別支援推進事業


重点実行項目
①貧困世帯で発達障害や学習の困難を抱える高校生世代を対象とした学習会事業

②貧困世帯で発達障害や学習の困難を抱える高校生世代を対象としたオンラインでの個別学習支援事業

助成金額
¥2,991,400

選考にあたっての評価点
●経済的困難を抱える発達障がいのある高校生を対象とした学習支援は、現場のニーズに基づいており、高く評価します。
●事業内容と活動基盤の両方を強化させることによる、支援の充実を期待しています。

1)団体の紹介

志塾フリースクールラシーナは「自らまなびを選択し、自ら未来を思い描く社会」というビジョンを実現するため、つながるきっかけをデザインすることをミッションに、不登校のこどもの支援としてフリースクールの運営をはじめ、地域のこどもと不登校のこどもをゆるくつなげる居場所づくりなどの活動を行っています。


2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

これまで当団体は、不登校のこどもたちを対象に多角的な支援活動を行ってきましたが、すべての事業において「貧困」と「発達障害」という二重の困難を抱える家庭の多さが共通の課題として浮かび上がっています。特に、高校生世代への支援不足が深刻であり、当団体が運営する貧困世帯向けの学習会や全国対象のオンライン個別学習支援でも、高校生を持つ保護者から通塾の困難に関する相談が多く寄せられています。
上記の課題の解決のため、当事業では以下の項目に取り組みます。
1. 少人数制の個別学習支援の提供
2. キャリア進路相談の強化
3. 支援の質向上に向けたスタッフ研修の充実
4. 広報活動の強化と新規スタッフの採用
5. バックオフィス業務の効率化と全国展開の推進

3)事業を実行していく上でのポイント・抱負

貧困と発達障害という二重の困難を抱える高校生世代のこどもたちが、安心して学び、将来の選択肢を広げられる学習環境の整備を行うことで、自ら未来を切り拓ける社会の実現を目指します。また、当事業を通じて発達に課題を抱えるこどもへの学習支援の方法を確立し、オンラインも利用して学習支援を行うことにより、全国の同じ課題を抱える地域や団体にも支援を届けられる状態を目指します。

特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナ

理事長

田重田 勝一郎さん

1978年大阪生まれ コンピュータ総合学園HAL卒 卒業後、 17年間システム開発会社でプログラマ・システムエンジニアとして従事。在職中にCode for Sakai、CoderDojo堺を立ち上げ、ITによる地域課題解決や無料のこども向けプログラミングクラブなどの市民活動を開始。2016年、特定非営利活動法人 志塾フリースクールラシーナに理事長として入職。
2018年 第32回人間力大賞 会頭特別賞受賞
2020年 保育士資格取得

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