助成団体紹介
2026事業紹介|病気とともに生きる小学生を対象にした、ライフアドベンチャープログラムのモデル づくりと検証事業
一般社団法人 Child Play Lab
病気とともに生きる小学生を対象にした、ライフアドベンチャープログラムのモデルづくりと検証事業
- 重点実行項目
- "こどもと家族の願い"に伴走し、「自分の声を聞い てもらえた」「その子らしい瞬間を一緒に紡げた」と感じられる経験を積み重ねること。そして本モデルを他疾患・他地域へと広げ、「在宅小児領域における心理的支援と遊び支援」の制度を社会に根づかせていくこと
- 助成金額
- ¥2,100,000
- 選考にあたっての評価点
- 病気の種類によって闘病・回復期間が異なる点に着目し、専門性と普遍性の両面からこどもが「好きなこと」を見つけ、自己肯定感を高める学びを目指す点を高く評価しました。退院後も切れ目なく第三者が心理支援する体制づくりと、疾患ごとの事業開発を試みる新たな展開に期待します。
1)団体の紹介
「その子らしい『生きる』を、あそびから」。すべてのこどもが疾患や療養環境にかかわらず自分を信じて生きていけるよう、2024年に非営利徹底型の一般社団法人Child Play Lab.を設立しました。入院中のこどもに「あそびのキット」『アドベンチャーBOX』を届け、177名と出会った実践から、退院後の暮らしであそびとつながりを通じた心理的支援が圧倒的に不足していることが明らかとなり、2025年から在宅期特化の「あそび×心理」伴走プログラム『アドベンチャー
ASSIST』を開始しました。
CLS/HPS等の専門職が訪問・オンライン・チャットで関わり、その子の「好き」や「やってみたい」を起点とした遊びをデザインしつつ、病気の受け止めや治療選択、学校生活や社会参加に関する意思決定にも寄り添い、退院直後から学校復帰までの"狭間の時間"を切れ目なく支えることをめざします。
2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)
小児の在宅療養期における"あそび・心理"支援は医療・福祉・教育の制度の狭間に置かれ、地域や人材による格差と空白が生じています。「脳幹グリオーマ」の一種である、びまん性内在性橋膠腫(DIPG)は、発症後に機能低下が急速に進む希少疾患であり、「今をどう生きるか」を支える伴走が不可欠にもかかわらず、既存制度では在宅期を支えきれていません。
本事業ではDIPGを起点に、CLS/HPS等が訪問とオンラインを併用し「好き・夢中」を起点に遊びを設計しながら、治療・学校生活に関する意思決定にも伴走する実践を重ね、その知見を標準化された支援手順と在宅期に機能する連携プロセスとして整理し、小児在宅支援の基盤モデルを構築します。
3)事業を実行していく上でのポイント・抱負
本事業の中心に置くのは"こどもと家族の願い"です。DIPGをはじめとする病とともに生きるこどもたちは「治療をどうするか」「学校や友達との時間をどう過ごすか」「誰とどんな時間を持ちたいか」といった選択を日々迫られています。その一つひとつにあそびと対話で伴走し、「自分の声を聞いてもらえた」「その子らしい瞬間を一緒に紡げた」と感じられる経験を積み重ねたいです。DIPGから得たモデルを他疾患・他地域へ広げ、「在宅小児領域における心理的支援と遊び支援」が制度として当たり前に存在する状態をめざし、こどもが自分の力を再発見し、家族が孤立しない仕組みを社会に根づかせていきます。
猪村真由 さん
1999年生まれ。小学生の頃、友人を小児がんで亡くしたことをきっかけに、医療者を志し始め、慶應義塾大学看護医療学部に入学。NPOや行政でのインターンを経験後、2021年に病児のあそび支援を行う医療系学生を対象にした医療系学生のコミュニティを立ち上げ。50名を超える学生とともに、病棟ボランティアや大学体育会/企業と連携したチャリティイベントの企画/運営を行っている。
また、2024年には、小学生を対象にしたライフアドベンチャー教育のモデルづくりと検証事業を目的とした一般社団法人Child Play Lab.を立ち上げ。現在は第1弾として、入院生活を送っているこどもたちの療養環境・療養体験のアップデートを目指し、入院中のこどもたちに特化した遊びブランド「POCO!」を手がけている。