公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防犯 【東京都大田区立多摩川小学校】1年生全クラスで、ベネッセこども基金の安全教室のプログラムを使った「セイフティ教室」を実施

東京都大田区立多摩川小学校

子どもの安心・安全を守る活動

9月23日(土)は、大田区立多摩川小学校の学校公開の日でした。1時間目から見学に伺いましたが、校長先生とあいさつ当番が入口で迎え入れてくださいました。毎日全児童が挨拶を交わすそうです。「おはようございます!」の声が大きく聞こえる元気な学校です。

この日は、小学1年生全クラスで、担任の先生が「セイフティ教室」を実施しました。
従来は、警備会社などの出前事業を行っていたそうですが、今年は各担任が、ベネッセこども基金の講師用プログラムを使用して実施しました。その授業の様子をお伝えします。ぜひ実施する際、ご参考ください。

ちょうど大田区は2学期よりICT化が進み、教室に移動式の電子黒板や書画カメラが整い、それを使って展開しました。

2クラスを拝見しました。ベネッセこども基金の講師用プログラムのパワーポイントを使っていますが、先生方の工夫がたくさんあり、まったく違う展開なっていることに驚きました。


◇1時間目 1年2組 並木弘美先生の授業

【授業の流れ】
①導入...安全についての意識確認
②通学の時など危ないシーンはどんなとき
③一人になるときはどんなとき?
④一人になって、知らない人に話しかけられたらどうする? 実践つき
⑤今日のまとめ


導入は、「この教室は安全かな?」の質問に、「津波が来たら危ない」「教室には危ないものが少ないから安全」「窓があるから安全」など、子どもたちの手がどんどんあがり、意見がでてきます。

防犯について長く時間を取るのは今回が初めてなので、「一人になってしまう」ことの危険に気付くことはなかなか難しかったです。しかし、学校から帰るときなどに「一人になる」シチュエーションを一人ひとりが思い浮かべ、先生からの「一人の時、知らない人から話しかけられたらどうするか」の質問に、必死に正解を考える姿が印象的でした。
どうしてかなと理由を考えることで、防犯意識を高める授業でした。

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◇3時間目 1年4組 山田修平先生の授業

【授業の流れ】
①導入...危ないときは様々あるが、今日は防犯を学ぶ
②一人になるときはどんなとき? 
③一人になるときに重要なことは、まわりをよくみること
 だるまさんが転んだゲーム
④一人になって、知らない人に話しかけられたらどうする? 実践つき
⑤今日のまとめ 「いかのおすし」の復唱


「お留守番をする時は一人だよ!」という児童の発言で、一人の時どんなことに気を付けているのか、おうちの方とどんなふうに約束しているのかを、みんなが思いだし、防犯への意識が一気に高まりました。

一人の時にまわりをよく見る練習として、「だるまさんがころんだゲーム」を実施しました。「だるまさんがころんだ」と言い終わるまでに、後ろをよく観察します。前を向いた後に、質問をします。「おうちの方のうち、大人の男の人は何人?」「眼鏡をかけている人は何人?」の問いかけに、自信を持って手を挙げますが、答えがまったく当たりません。「みんな見ているようでみていないね。注意深くしようね」と伝えた先生の言葉が身に染みているようでした。
体をたくさん動かし、なかなかできないことを実感し、防犯意識を高める授業でした。


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講師用のプログラムのシナリオは、アレンジが可能な部分が多いです。

・一度も安全教室を実施したことがない人には不親切かもしれない。
もう少し具体例をいれたほうがよい。
・全部やろうとするとなかなか時間が厳しい

と先生方からアドバイスをいただきました。


講師用プログラムは、実践を重ねブラッシュアップをしていきたいと思っています。実践された場合はご意見をぜひお願いいたします。また、今回のように見学可能な場合は、ぜひご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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