公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット [福井県おおい町立佐分利小学校]6年生の授業参観時に実施!スマートフォンやインターネットの正しい使い方の授業

[福井県おおい町立佐分利小学校]

子どもの安心・安全を守る活動

※福井県おおい町立佐分利小学校 6年担任赤井孝行先生よりご報告いただきました。

  

実施日:7月17日水曜日

参加者・人数:6年生7名 保護者4名

  

内容:

 子どもたちが、休み時間に、インターネットを使ったゲームのことを話していたことがあり、この機会にスマートフォンやインターネットの正しい使い方を学習する必要があると思っていました。ICTサポーターのすすめで、ベネッセこども基金の「スマートフォン・インターネット安全教室」での指導を考えました。 おおい町は数年前から校内のICT化が進み、教室に電子黒板や書画カメラが設置してあるので、付属のDVDを電子黒板に掲示し、その流れに沿って授業を進めました。

  

 子どもたちの反応が良かったところは、「①SNSでトラブルの場面」で、花子の「わたしも行く!」に対して、たろうの「なんで来るの?」と返信したところを考えた学習活動です。子どもたちに、気持ちを込めて「なんで来るの?」を言ってみるよう指示をしました。気持ちを込めて言っているうちに、2つの意味に取れることが分かったようです。書き言葉と話し言葉の違いと、相手に正しく内容が伝わる書き言葉の文にすることが大切であることを学ぶことができました。

  

  

写真1本番用.jpg

▲「なんで来るの?」と言われた花子さんはどうするかを予想しているところ

  

  

【子どもの感想①】

 LINEなどのやりとりでは、相手にかん違いされないような文を送らないといけないことが分かりました。写真や動画などでは、相手の嫌がるようなことや、部屋などで勝手に投こうしたらだめだということも分かりました。夜遅くまでゲームをすると友だちの付き合いが悪くなったり、ゲームに熱中しすぎたりするので、気を付けたいと思いました。

  

【子どもの感想②】

 スマートフォンやゲーム機でしてよいことと悪いことが分かりました。ぼくもゲーム機を持っているので、インターネットをあつかうときには注意したいです。一番こわいと思っているのは、ネットではいくらでもうそをつくことができるところです。だから、これからネット上で知らない人と友だちになったとしても、会わないようにします。また、相手の気持ちを考えて、メールなどを送りたいです。

  

【授業を実施した赤井先生の感想】

 パワーポイントの流れは、詳しく丁寧に作られているため、授業ではこの流れに沿って進めることが簡単にできます。事前準備はパワーポイントの流れを見て、授業の流れをイメージしただけです。ただ、45分間の授業では内容が豊富で、子どもたちの考えを深める場を設定することは難しかったです。子どもたちは4つのトラブルを知ることはできたかもしれませんが、いろいろな考えを交流して深めることはできなかったことは残念です。  今後は2回に分けて行い、いろいろな考えを交流できる場を設定していきたいと思っています。

  

  

写真2本番用.jpg

▲ゲームにはまったひろしくんのどこに問題があったのか、自分の考えをかいているところ

  

※児童一人ひとりが考えを深めるには、確かに時間は厳しいかもしれません。先生方にうまくアレンジしてお使いいただけるとありがたいです。

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る