公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 【神奈川県綾瀬市立綾南小学校】5、6年生全6クラス全員に、「ネットかいてきコミュニケーション教室」実施!

神奈川県綾瀬市立綾南小学校

子どもの安心・安全を守る活動

 

2019年6月24日(月) 6年生:3クラス

2019年6月27日(木) 5年生:3クラス

の全163名に、 「ネットかいてきコミュニケーション教室」を実施しました。

 

「ネットかいてきコミュニケーション教室」は、ベネッセこども基金と安全インストラクターの武田信彦さん、そして演劇のプロたちとともに開発した、小学校高学年向けの授業です。ネットが上手に活用できる前提として、文字のみのコミュニケーションの難しさ、面白さ、ポイントや具体例を「体験」を通して学びます。

 

講師は、ヨッシー(安全インストラクター武田さん)、演劇ワークショップのプロで舞台俳優のこうちゃん(河野さん)、ダンサーで振付家のまりえもん(小林さん)の3人です。

 

この授業は、「伝える」「受けとる」をテーマに、コミュニケーションゲームを軸にして大きく2つのパートで構成されています。

 

 

【第1部】は、「仲間をみつけるゲーム」。3パターンを行いました。

 

最初は「おなじ血液型」の仲間をみつけます。みんなが「AAAA!!!」「BBBB!!」と大きな声を出すので、なかなかグループができません。手でOの形をつくったり、頭の上でAの形をつくったりして、やっと集まることができました。ちなみに、「分からない型」のグループもあります。

 

綾瀬市立綾南小学校画像①.jpg

 

 

次は、言葉を使わずに、体の動きだけで、「おなじ誕生月」で仲間をみつけます。 手や身体で数字を表現しながら、12のグループに分かれます。それぞれ分かりやすように工夫をしています。とくに、11月、12月は表現するのが難しかったようです。

 

綾瀬市立綾南小学校画像②.jpg

 

 

最後は、「おなじような気持ち」で仲間をみつけます。 こうちゃんが、「夕飯を食べた時の気持ち」を絵文字で表しました。 この絵文字を見て、「プラス」か「マイナス」の気持ちを判断して仲間で集まります。

 

綾瀬市立綾南小学校画像③.jpg

 

 

こうちゃんは、「ぼくの気持ちはこれ!わかるでしょ?」と子どもたちに投げかけますが、 「すごくおいしい!」「すっぱくてまずい!」「砂を噛んだ!」...意見もいろいろ。 おなじプラスでも、マイナスでも、さらに意見が分かれます。

 

声や身体、絵文字をつかって、「伝える」「受けとる」の面白さやズレなどを体験。 とくに、言葉を使わない場合のコミュニケーションの難しさを知ることがポイントです。 それでは、文字や文章を使ったコミュニケーションなら正確に伝わるでしょうか。

 

 

 

【第2部】は、お芝居をとおして文字コミュニケーションを考える時間です。

 

こうちゃんとまりえもんが、携帯電話を使ってSNSでのやり取りを始めました。 公園に遊びに行く約束をしようとしていますが、なんだか話がかみ合いません...

 

綾瀬市立綾南小学校画像④.jpg表情が見えないと、誤解が生まれやすいことを確認します。 「いいよ」のひと言も、プラスにもマイナスにも感じることができます。

 

 

誤解が生じた2人は、翌日の教室のシーンで、どうしてかみ合わなかったのかを振り返ります。短い文章では、不正確であったり、誤解が生まれたり。さらに、勝手に想像することで、さらに状況が悪化することもありそうです。

 

文字コミュニケーションは便利ですが、対面よりも丁寧に伝えることが大切です。 子どもたちから多くの意見が出て、集中して参加していました。

 

綾瀬市立綾南小学校画像⑤.jpg

 

 

<感想>

・自分もスマホをもっているけれど、LINEを送るときに、結構間違えてしまうことが多かったので、気を付けたいと思いました。(5年生女子)

・顔文字をみて気持ちをあてるゲームをやってみて、プラスの気持ちとマイナスの気持ちに分かれたから、人それぞれ個性があるんだなと思いました。(5年生男子)

・まだスマホはもっていないけれど、いつかスマホを持つときの手助けになる内容でした。(6年生男子)

・前から、スマホの話をなどを聞く授業があったけれど、今回はみんなで動いたり考えたりできたから面白かったです。(6年生男子)

 

<授業の最後の言葉>

・今日勉強したことを必ず活かしてほしいと思います。絶対に経験する時が来ると思うので、相手のことを考えて言葉を選ぶことが大切にしてほしいです。 是非学んだことを活用をしてください。(5年生担任)

・こうちゃんがSNSのやり取りをしているときの表情がとても気になりました。ネット上だけでなくても、すれ違いはあります。現実のやり取りでも、無表情でコミュニケーションしていたらとても不安になります。ぜひこれをよいコミュニケーションについてさらに考えてほしいです。(6年生担任)

 

 

綾南小学校は、半数くらいはスマホを持っていて、コミュニケーションのトラブルもないわけでないそうです。これまでは、携帯電話の会社さんなどが講義形式の授業をされていたそうです。校長先生も授業に参加いただき、楽しく一緒に学べてよかったとお言葉をいただきました。

 

 

「ネットかいてきコミュニケーション教室」は、プロのインストラクターによる出前授業となっております。数多くは実施できませんが、講義だけではなく、体感させたいというご要望がある学校がありましたら、ご連絡ください。

 

 

→「ネットかいてきコミュニケーション教室」の申込方法はこちらをご覧ください。

 

 

SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る