プログラム活用事例
防災 【石川県七尾市光の子保育園】毎月の避難訓練を、目先を変えたプログラムに。非常食の調理体験や紙芝居の読み聞かせで、子どもたちにメッセージがしっかり届きました。
石川県七尾市光の子保育園
石川県七尾市 光の子保育園 大窪園長先生よりご報告いただきました。
日 時: 2019年9月2日(土)
参加者:0歳~6歳の園児15名、職員8名
<きっかけ>
毎月行っている避難訓練がいつも同じ内容になってしまうので、何か良いものはないかとインターネットで検索していて見つけました。防災の紙芝居は、ともすると怖い気持ちや不安な思いが残ってしまうのではと躊躇するものもある中で、この教材は子どもたちにとって親しみやすそうで良いと思い、選びました。
<目的>
地震などの際、落ち着いて行動し、お迎えを安心して待てる気持ちの土壌を作れたら思い、この紙芝居を読みました。いずれは自分で危険を察知し、命を守るために考えて行動できるようになってもらえたらいいなと思います。
<内容>
避難訓練の日に、ポリ袋を使っての非常食の調理体験、「じしんのときのおやくそく」の紙芝居、新聞工作で災害時のお皿づくりの3つのプログラムを行いました。非常食の調理体験と同時進行で紙芝居を読んだので、少し落ち着かない雰囲気もありましたが、お話の内容はしっかり子どもたちの頭の中に入っていて驚きました。しまじろうは子どもたちがよく知っているキャラクターなので、身近に感じてもらえたのもよかったのかもしれません。
紙芝居を読みながら、「揺れたときはどうするんだっけ?」と聞くと、一斉にいつも通り「だんごむしのポーズ」をとることができました。「にんじゃあるき」も、紙芝居を読みながら「そろり そろり」と、一緒にやってみました。最後に、「どんなお約束だったかな?」と聞くと、3歳の女の子が「お母さんが迎えに来るまで待っててね、と言っていたよ。」と答えてくれました。子どもたちが内容をよく理解してくれたようで良かったです。
<感想>
園児:
・しまじろうのお母さんが、あおにんじゃの話を教えてくれた。
・地震のときは頭をかかえて「だんごむし」になればいい。
・「にんじゃあるき」をみんなでやって、おもしろかった。
・お約束をしっかり聞くようにする。
・ママはお外でお仕事をしているから、ママが来るまで待っていてね、としまじろうとお約束していた。
・みみりんが、おひざをけがしてちょっと血が出ていてびっくりした。
講師:
・地震のときに落ち着いて行動するということを子どもたちに伝えるのに良い紙芝居になっていると思い
ます。
・紙芝居を読みながらポーズや歩き方の練習をすると、みんな上手にやってくれたのは良かったのです
が、小さい子は再度座って落ち着くまでに時間がかかってしまったので、時間に余裕をもって読むか、
紙芝居をひととおり読んでから実践するほうが良いかもしれません。
・少しざわざわした部分もありましたが、お話の内容はしっかり子どもたちに届いていたのでさすがだな
と思いました。これからも子どもたちに読んでいきたいと思います。