プログラム活用事例
ネット 【鹿児島県鹿児島市立武岡台小学校】「メディアと上手につきあう」を今年度の保健テーマに設定。取り組みの第一歩としてスマホ安全の教材を活用しました。
鹿児島県鹿児島市立武岡台小学校
鹿児島市立武岡台小学校 保健主任 山崎先生よりご報告いただきました。
日 時:2019年 9月~10月初旬
参加者:5・6年生児童および全学年保護者(各クラスの保護者会にて実施)
<きっかけ>
2年前から「基本的な生活習慣確立」をめざした取り組みを行っていましたが、学校で行った実態調査から、スマホやゲームなどのメディア使用によって就寝時刻に影響があることがわかりました。そこで、今年度の保健テーマ「『メディアと上手につきあおう』~ルール作りと眠育でリズムよい生活を~」の一環として、学校独自のメディア使用のガイドラインを作成することになり、参考となるものをインターネットで探していたところ教材を見つけ、申し込みました。
<目的>
(保護者向け)
スマホ・インターネットの子どもへの影響を知ってもらい、各家庭でのルール作りや声かけに活かしてもらう。
(児童向け)
メディアの使い方を振り返ってもらい、メリット・デメリットをしっかり理解したうえで安全に使用してもらうきっかけとする。
<内容>
(保護者向け)
保護者会にて、全学年とも冊子「初めてのスマホ安心ガイドブック」を読み合わせしました。その後、これから取り組もうとしている、メディア使用ガイドラインの導入について説明、意見交換をしました。
(児童向け)
冊子「初めてのスマホ安心ガイドブック」と「スマートフォン・インターネット安全教室」実施プログラムの映像やスライドを使用して授業を行いました。
△5年生の授業のようす
「使いすぎはよくない」と頭ではわかっていても、実際はなかなか守れない児童が多いので、自分のこととして考えるように話をしたり、メディアの危険性についてグループごとに話し合いをしてもらったりしました。
△グループに分かれて話し合い
△意見交換も活発に行いました
その後、本校のメディア使用ガイドラインについて確認。ふり返りシートも活用して、学んだ内容を確認するようにしました。
<感想>
児童:
・スマホやインターネットは、便利な反面、危険もあるということをわかっていたつもりでしたが、授業を受けて自分が知らない危険もあることがわかりました。これからはもっとよく考えて使っていこうと思います。
・スマホなどを使う時間や、テレビを見る時間などに気をつけ、使いすぎにならないようにしたいと思いました。また、ラインなどを友達に送るときは、相手にわかりやすい言葉をしっかり考えて、思いやりをもって送るようにしようと思いました。
教員:
・シナリオやスライドの資料、動画など、授業の参考となるサポート教材がたくさんあったので、児童にわかりやすく、スマホやインターネットの危険性を実感してもらえるような授業ができました。「便利さ」と「危険性」の両方を理解したうえで、メディアと上手につきあっていこうと感じてくれた児童が多く、学校として取り組もうとしている課題解決の第一歩となりました。