プログラム活用事例
防犯 【福島県会津町立田島第二小学校】不審者への対応を3・4年生のクラスでロールプレイ。自分の身を守る対応のしかたを学びました
福島県会津町立田島第二小学校
会津町立田島第二小学校 担任 只野先生よりご報告いただきました。
日 時:2019年 11月20日(水)
参加者:3・4年生の児童34名
<きっかけ>
年度のはじめにベネッセこども基金から送られてきた案内を見て、児童に不審者への対応のしかたを学んでもらいたいと思い、申し込みました。
<目的>
比較的治安のよい地域ではありますが、全国で不審者などのニュースが聞かれる中、もしものときの不審者の侵入への対応や、旅行時・外出時に事件に巻き込まれないようにするための安全管理を学んでもらうことを目的としました。
<内容>
児童にはハンドブックを一人ひとり配布。教員は、黒板のスクリーンにパワーポイント資料を投影して授業を行いました。パワーポイント資料には、各学校に合わせて文字を変えられるところがあるので、事前に修正をしておきました。
授業では、「もしも不審者が近づいてきたら」という想定でロールプレイを行い、どのように対応すればよいかを児童に体験してもらいながら指導しました。不審者が子どもに声をかける場面では、中学年の児童の実態に合わせてアレンジを加えた声かけをするなどしてみたところ、児童はうまく断ることができていました。全員にロールプレイをやってもらいたかったのですが、時間がなく代表して数名に体験してもらいました。
△ロールプレイでは声かけの場面だけでなく、不審者がしつこくつきまとってきたり、
感情的になったりした場合の対応についてもシミュレーションしました。
△グループごとに、不審者へどう対応するか話し合い。
「相手を怒らせないようにする」「笑顔を作って対応する」
などの考えは浮かばなかったようで、 時にはそういった対応も必要だ
ということを伝えると、児童は驚いていました。
<感想>
児童:
・先生が不審者役になって、「写真を撮ってもいい?」「お菓子食べる?」「猫を見よう」「カードゲームをあげるよ」など、いろいろな声かけをしてきました。みんなうまく断っていたのですごいと思いました。
・一人にならないこと、まわりをよく見ること、いつでも逃げられる距離を保つことを確認しました。
教員:
・ロールプレイでは、不審者を怒らせない、興奮させないためにどう断ればよいかという視点も加えて指導をしました。「すぐそこでお母さんが待っているんです」などの嘘をつくのも一つの方法であると伝えました。不審者に遭遇しないことが一番ではありますが、万が一を想定して準備をしておくことは必要だと感じました。