公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 急増するネットトラブルから子どもを守るため、継続的に安全教室を実施

福井県吉田郡永平寺町立志比南小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『学校と家庭とで協力し、ネットを安全に使用するための見守りを徹底していくことが必要』

報告者
豊岡先生
実施日時
2020年7月14日(火)
参加者
3年生~6年生児童
58名(各クラスにて担任が実施)

<目的>

SNSの活用については、昨年度も3年生から6年生向けに指導をしていますが、夏休みを迎えるにあたって改めてSNSの正しい使い方やモラルについて時間をとり指導しました。

<内容>

3年生は、学校で受けるはじめてのインターネット安全教室となりました。はじめに『初めてのスマホ安心ガイドブック』を使ってスマホやインターネットについて説明。次に、パワーポイントのスライド資料を使い、トラブル事例と対処法について考えました。最後に、スマホやインターネットを安全に使うためにはどうしたらよいかをおさえ、振り返りをしました。

3回目のインターネット安全教室となる6年生の授業では、『初めてのスマホ安心ガイドブック』とともに、文科省の動画や学校独自のスマートルールを確認。「インターネットの便利な利用法と闇」「SNSのルール」「使用時間と目への影響」「スマートルールを家庭で見直そう」という4つのテーマに重点を置いて指導しました。

3年生への指導のようす


<感想>

児童

  • インターネットは楽しいけれど、簡単にうそがつけるし、危険もあるということがわかりました。使用するときにはルールを決めたほうがいいとわかりました。(3年生)
  • スマホでインターネットに接続すると、トラブルなど危険なこともあるけれど、注意して使えば大丈夫ということがわかりました。知らなかったルールもあったので勉強になりました。(6年生)
  • インターネットでよくゲームをしますが、やりすぎると困ることがたくさんあるとわかりました。時間に気をつけて使うようにしたいと思います。家族みんなでスマートルールを決めたいです。(6年生)

教員

  • 3年生は自分のスマホを所有している児童は少ないものの、ゲームや動画視聴の経験がある児童は多数います。身近な話題だったためか、「時間の使いすぎ」のトラブルについては特に集中して聞き、「何がよくなかったか」をしっかり考えてくれました。ほかのトラブル事例についても、本格的にスマホを使用するようになる前に知ってもらうことができてよかったです。(3年生担任)
  • SNSでオンラインゲームを利用している児童は全体の9割ほどと、思った以上に多いことがわかりました。近年ネッ上のトラブルが急増しており、このように安全教室を開く機会は非常に大切だと感じます。学校での指導と、家庭でのルール作りを連携させ、共通認識をもって子どもを危険から守る必要があります。家庭ではルールを作るところまでで終わっていることが多く、ルールを守れているか継続的な確認をしてほしいと思います。これからも時間をかけて継続的に指導していきたいです。(6年生担任)


SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る