公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 3~6年生に、学年の実態に合わせたテーマでのスマホ安全教室を実施

神奈川県川崎市立新城小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『全員が学習に参加できる教材となっており、とても使いやすかったです。』

報告者
教務主任 片岡先生
実施日時
2020年7月16日(木)~29日(水)
参加者
3~6年生児童(各クラスにて担任が指導)

<目的>

毎年3~6年生を対象に外部講師を招いてスマート安全教室を実施してきましたが、今年度は開催が難しいため教材プログラムを活用し、各クラスの児童の実態に応じてスマホ・インターネットの使い方について指導を行いました。

<内容>

講師用プログラムを使い、各学年でとれる時間に応じて朝の15分間の朝会や、45分間の授業時間などを使い指導を行いました。基本的にはスライド資料と講師用シナリオを活用して指導を進めましたが、各学年の実態や課題意識に合わせて扱うテーマや深堀りのしかたを変えるなど、どの学年にも内容がフィットするよう工夫しました。

3年生では、ゲームの長時間使用について取り上げ、各自で何が問題かを考えるワークと、考えた事を伝え合うグループワークを組み合わせて行いました。
4年生では、児童のスマホ使用経験や利用しているゲームの内容などを把握し、使用にあたって何が課題かを考えさせるところから始めました。教材の冊子も使いながら、主にSNSでの友達とのコミュニケーショントラブルについて理解を深めました。
5年生では、SNSの存在やその内容については知っている児童が多かったため、SNSでのトラブル事例について活発な議論を交わしました。「ネットで知り合った人と会うこと」のテーマでは、多くの児童が「会ってはいけない」と考える中で、「相手を裏切ることになるので会う」と答えた児童もおり、何が問題か、どんな危険性があるかについてクラス全体でじっくりと話し合いました。授業を通じて、大人に相談しながら相手のことをよく知って行動することの大切さを確認することができたと思います。
6年生では、スマホの長時間使用やSNSでのトラブルなどの各テーマについて、冊子に載っていたQ&Aの答えを考えるだけでなく、「もし~だったらどうするか」と、あらゆる状況を想定して対応を考えるという、発展的な話し合いを行いました。

教材の冊子には、保護者のかた向けに書かれた部分もあるので、持ち帰って家庭で読んでもらうようにしました。



スライド資料を見ながら、各テーマについて考える(3年生)
授業の後に、振り返りや考えたことを記入(5年生)


<感想>

児童

  • ゲームのやりすぎはよくないということがわかりました。(3年生)
  • ゲームをやっていて、知らない人とボイスチャットがつながってしまったことがあり、心配な気持ちになりました。(4年生)
  • インターネットには危ないアプリやおもしろいアプリがあるけれど、知らない人と会うのはダメだと心に残りました。(5年生)

教員

  • ゲームの使用時間について日ごろから課題になっていたので、今回の内容が実態にフィットしていました。特にスライドの「まとめ」が使いやすく、子どもたちが考える時間を十分とることができました。(3年生担任)
  • クイズ形式の問いかけがわかりやすかったようで、興味をもって学習に取り組んでくれました。15分バージョンのスライドを使って授業を進めましたが、扱いたいトピックを簡単に選べる構成になっていて進めやすかったです。(4年生担任)
  • 身近な話題がテーマとなっているので、子どもの関心のある内容から授業をスタートすることができました。Qを提示して考えるという流れでスライドが作られていたので、授業展開の設計もしやすかったです。(5年生担任)


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