公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防犯 夏休み前に低学年向けに不審者への防犯を指導

佐賀県唐津市立浜崎小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『実際にものさしで測ったら、相手と3メートルの距離をとるということが実感としてわかったようです。』

報告者
教務 吉田先生
実施日時
2020年7月20日(月)~29日(水)
参加者
1・2年生児童221名(各クラスにて担任が指導)

<目的>

高学年向けのスマホ・インターネット安全教室の教材を申し込んだ際に、防犯についての教材もあることを知り、夏休みに入る前に、子どもの連れ去り事件について適切な防犯指導を行うため、教材を活用しました。

<内容>

講師用プログラムを使って、45分間の授業を行いました。教師が不審者役をして、実際に逃げ方や断り方をロールプレイで練習したり、ものさしで3メートルを測って大人との距離の取り方を確かめたりしました。不審者が外国人である場合も想定し、「NO!」と叫ぶ練習もしました。加えて、自分たちの地域で逃げ込めるところを確認したり、「こども110番の家」を紹介したりもしました。家庭向けには、学級通信で安全教室の実施をお知らせし、ガイドブックを持ち帰った際に家庭で読んで話し合ってもらうよう呼びかけました。

声や動作で、不審者に意思表示する練習をしている児童
学んだことを振り返り、感想を書いている児童

<感想>

児童

  • 帰るときは、一人で帰らないようにします。知らない人からさそわれても、断ろうと思いました。(1年生)
  • 助けてほしいときは、ちゃんと「助けて」と言おうと思いました。防犯ブザーは、すぐに届くところにつけようと思います。(1年生)
  • 知らない人で、優しそうに見えても信じてはいけない、ついて行ってはいけないとわかりました。(2年生)

教員

  • 教材が具体的でわかりやすく、子どもたちの実生活に役立つようによく作られていたので、子どもたちの反応もよかったです。「助けて!」としっかり声を出して練習することができました。「だるまさんがころんだ」「安全スイッチオン!」など、短いキーワードで伝えられたのもよかったです。(1年生担任)
  • 不審者にさらわれない距離をとることについて考えたとき、子どもたちは「1メートルくらいでいい」と予想していましたが、実際に測ってみるとそれでは意外と距離が近く危険であることがわかり、驚いていました。不審者に会ってしまったときのロールプレイをしたことで、大人相手ではすぐにつかまってしまうことを理解し、距離をとることの大切さがわかったようです。パワーポイント資料のイラストは、かわいすぎて2年生にはやや危機感を感じにくくなっているような気がしました。

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