プログラム活用事例
ネット LINEの画像を用いて、SNSでのトラブル事例を具体的に指導
大阪府大阪市立南港桜小学校
『実際のLINE画面での指導で、深く理解してもらえました』
- 報告者
- 6年生担任 黒江先生
- 実施日時
- 2020年年8月7日(金)
- 参加者
- 6年生児童 99名(各クラスにて担任が指導)
<目的>
高学年になってからSNSを通じたトラブルが身近になってきたため、夏休みに入る前にSNSのマナーやスマホの使い方について、児童への指導や保護者への啓発を行うこととしました。
<内容>
各クラスにて、道徳や総合的な学習の時間を使って授業を行いました。事前のアンケートでは、インターネットを使って調べ学習ができる環境が整っているという児童は全員、自分のスマホやタブレットを持っている児童もおり、保護者の管理のもとで使用している子どもが多いということがわかりました。
授業では、例として「LINE」での会話の画像を使用し、トラブルが起こりそうな事例として、「スタンプだけの返事」「写真の無断転載」「遊ぶ約束をする」「夜遅い時間のやりとり」「相手の気を悪くさせるような一言」「誤解を生む言葉」の6つのシチュエーションを挙げ、それぞれどういったトラブルが起こりうるかを話し合いました。
「LINE」という身近なテーマが児童にもわかりやすかったようで、振り返りシートには自分のこととしてしっかりと考えを書くことができ、深い学びになったようです。授業実施後、懇談会で保護者一人ひとりに冊子を手渡しし、授業のようすやクラスの現状を話すことで、家庭でスマホのルールを改めて確認してもらうきっかけにもすることができました。"
<感想>
児童
- 人それぞれ感じ方にもちがいがあるので、夜11時以降もやりとりして平気な子もいれば、そうでない子もいるんだとわかった。自分は、夜9時以降はやりとりしないでおこうと思いました。
- 同じ言葉でも人によってとらえ方がちがうので、相手を傷つけることにもつながりかねません。メッセージを送るときはよく考えて送るようにします。
- 今日の授業を受けて、SNSはこわいなと思いました。今までスマホがほしいと思っていたけれど、自分にはまだ使いこなせそうにないので、しっかり考えようと思いました。
教員
- スライドのイラストが大きくて見やすく、子どもも理解しやすかったようです。また、いろいろな項目が載っており、学年の現状に合わせて必要な項目をピックアップして授業を進められる点も使いやすかったです。
- 懇談会で保護者のかたにSNSの使い方について聞いたところ、保護者のかたも困っているようでした。授業のようすをお話すると、「子どもにまかせきりだったので冊子をきっかけにもう一度ルールについて話してみようと思います」などの感想もあがり、学校と家庭とで協力して子どもたちを見守っていくための話し合いができたことがよかったと思います。