プログラム活用事例
防犯 学区の地図も使って安全学習を実施
神奈川県 川崎市立新城小学校
『特にどんなところに気をつけたらよいか、児童が具体的に理解できたようです。』
- 報告者
- 教務主任 片岡先生
- 実施日時
- 2020年9月~10月にかけて
- 参加者
- 1年生~6年生および特別支援級の全児童(各クラスにて指導)
<目的>
例年取り組んでいる防犯訓練や地域の安全を確かめて歩く校外学習、スクールガードリーダーなどゲストティーチャーを招いての授業などが、今年は新型コロナウイルスの影響で実施できませんでした。そこで教室の中で担任が指導でき、かつすべての学年の子どもたちにとって具体的に考えながら行動につなげられる教材として、ベネッセこども基金の教材を活用して安全教室を実施しました。
<内容>
低学年(1、2年)、中学年(3、4年)、高学年(5、6年)で共通の活用案(45分授業)を作成して授業を実施しました。
【1・2年生】
教材の冊子の、「1人にならない」と「もしひとりになったら」のページを担任が読み、子どもたちに生活経験を思い出させながら考えを聞いていきました。知らない人に声をかけられてもついて行かないこと、こわいと思ったときは大きな声を出すことを確認しました。そのうえで、いつも身につけている防犯ブザーを鳴らすのも効果があるということを読み取り、子どもたちが実際に持っている防犯ブザーの扱い方を試すという授業を行いました。
【3・4年生】
教材の冊子の、「あなたは何よりも大切な存在」と「1人にならない」をのページ読み、どんな場面で一人になってしまうかを考えて話し合いました。登下校時はできる限り同じ方面の人と一緒に帰ることを伝えたうえで、もし一人になったときにこわいと感じたら、町の中のどんな場所に逃げられるか、実際に学区の地図を使いながら全員で確認していきました。
【5・6年生】
一人になったとき自分の身を守るためには、どうしたらよいかを考えました。教材の冊子の、「もしもひとりになったら」のページを読み、人通りの多い道を通ることが大事だと確認したうえで、学区の中で安全と思われる道について、学区地図を使いながら考えを出し合っていきました。時間帯によって安全面において違いがあることにも気がつき、時間帯別で色分けしながら学区地図にまとめていきました。
<感想>
児童
- 人がおおい道をとおるようにして、一人にならないようにします。(1年生)
- 防犯ブザーのつかい方があまりわかっていなかったので、今日わかってよかったです。ブザーの音はちょっとうるさくてびっくりしました。ブザーをならすだけでなく、大きな声で「たすけてー」と言いながらならすということを学びました。勉強になりました。(2年生)
- こども110番など、登下校・通学路をよく見て「安全かどうか」をよく知ることが大切だと思いました。今後、一人になることがどうしてもあるので、一人になった時も、安全に道を通れるように確認したいと思います。(6年生)