公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 授業で扱ったポイントが網羅された教材で、事後学習も充実

奈良県 天理市立柳本小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『教材を持ち帰ることで、ご家庭の理解・協力にもつながりました。』

報告者
杉田校長先生
実施日時
2020年9月8日(火)、事後指導9月18日(金)
参加者
5・6年生児童 87名(各クラスにて外部講師が指導)

<目的>

外部講師として京都府警察ネット安全アドバイザーのかたをお招きし、5・6年生を対象にスマホ・インターネットの安全安心な使い方について指導をしていただきました。講師の先生から『初めてのスマホ安心ガイドブック』について紹介していただき、講習会の事後学習と保護者への啓発に活用しました。

<内容>

0点のテストの写真を友達がSNSに勝手にあげてしまう事例について、『自分がその立場だったらどう思うか』と問うと、少数ではあるが『おもしろいからかまわない。自分だったらあげられても平気』という意見がありました。自分がおもしろいと思ってSNSにあげた内容を、相手もおもしろいと思うとは限りません。挙手をしてもらうと、圧倒的に『そんなことをされるのは嫌』という人が多いことに気づくことができました。自分が『かまわない』と思う人は、相手も同じだと思い込んでしまうことがあると学びました。人それぞれ考え方も感じ方もちがうということを、改めてみんなで確認し合いました。

また、今の自分がネットに流した内容が、10年後の自分もOKと思える内容かどうか想像してみることが大切だということを聞き、ほとんどすべての児童がうなずき、納得しているようすでした。

さらに、著作権の問題で写真や動画を撮影してもよい場所かどうか必ず確認すること、名前や住所・顔写真などを載せるとトラブルに巻き込まれる恐れがあること、インターネットで知り合った人には絶対に会いに行ってはいけないこと、ゲームのしすぎは自分自身をダメにしてしまうので、家庭でのルール作りが必要であることなどを学びました。

これらすべてが、教材『初めてのスマホ安心ガイドブック』に掲載されており、学級担任による事後学習にも活用できました。ルールづくりにはご家庭の協力が不可欠なので、学習後は教材を家庭に持ち帰ってもらい、保護者への啓発に活用することができました。

教室での授業のようす。発言がたくさん出ました
友達とのペアワークで話し合い
教材を活用し、事後学習でしっかり定着

<感想>

児童

  • インターネットを使うときに、1つのミスでけんかやいじめなどにつながることがあると知り、気をつけないとこわいなと思いました。
  • インターネットは便利だけれど、使い方を間違えるととても危険だと思いました。使い方に気をつけて利用したいと思いました。


SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る