公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 年末年始はゲームやスマホの購入が増える時期。トラブル防止に安全指導を実施

岐阜県不破郡 垂井町立岩手小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『授業、家庭での話し合い、プリントまとめまで一環して指導できました。』

報告者
教務主任 堀田先生
実施日時
2020年12月14日(月)~12月18日(金)
参加者
全校児童 88名

<目的>

毎年4~6年生において「親子情報モラル教室」を開いていますが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため実施できず、代替研修としてプログラムを取り入れました。毎年、クリスマス・お正月(お年玉)の時期にゲームやスマホの所持率が高くなります。そこでトラブルを未然に防ぐため、12月中に「情報モラル教室」を行いました。

<内容>

1~3年生は、「ゲームのやり過ぎ」に焦点を当てて、 ①やり過ぎるとどうなるか、②今の自分のゲームの使い方を見直す。③家庭できまりを作る。ことを学習しました。1、2年生は学級活動、3年生以上は総合的な学習の時間を使いました。

4~6年生は講師用プログラムに沿って45分間の授業を行い、4年生は「ゲームのやり過ぎ」、5,6年生は「SNSでの誹謗中傷」に焦点を当てました。どの学年もオンラインゲームをしている子が多く、動画内容と同じような体験をしているため、共感できる場面がいくつかありました。何度も画面を止めて、話し合いの場を設定しました。「あった。あった。」という子どもたちの素直なつぶやきを活かして、学習を進めることができました。

全校児童が教材の冊子を家庭に持ち帰り、冊子をもとに家族と話し合いをしました。冬休み前に、ゲーム機やスマホの購入や使い方を家族で話し合うよいチャンスとなりました。

話し合いのようす
動画教材を見て考えるようす

<感想>

児童

  • ルール① 時間を守ってゲームをする。
    ルール② 相手の気持ちを考える。
    ルール③ ゲームより先に勉強をする。
    オンラインゲームをするとき、友だちとも時間を決めてやっています。これからも続けていきたいです。(4年生)
  • スマホは便利だけどこわいこともあるので気をつけたいです。SNSでの会話は、優しい気持ちで言っているのか、怒った気持ちで言っているのかわからないので、できるだけ本人と直接会話したいです。トラブルが起きないように、送る前には文を読み返したり、相手の気持ちを考えたりしてから送りたいです。(5年生)
  • メールの打ちまちがいや受け取り方のちがいはこわいと思いました。「何で来るの?」でも、交通手段を聞いているのか、来てほしくないのかがわからないし、「かわいくない」も「かわいくない。」と否定しているのか「かわいくない?」と同意を求めて聞いているのかわからないので、SNSの会話は難しいと思いました。これからは言葉に気をつけて使いたいです。(6年生)

教員

  • 教材の冊子とプログラムの画像がリンクしていること、内容が子どもたちの生活と重なっていることで、大変指導しやすかったです。また、資料を持ち帰り保護者と話し合い、学習プリントにまとめるところまでを学習の一環としたため、より効果的になったと思います。今後の子どもたちの意識や行動が変化していくことを見届けたいです。


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