プログラム活用事例
ネット 「便利で楽しい」だけでない、スマホやSNSのリスクについて指導
栃木県 足利市立山辺小学校
『楽しさを優先してスマホを使おうとすると、意図せず人のことや自分のことを傷つけてしまうことがあると、ていねいに話をしました。』
- 報告者
- 3年生担任 大石先生
- 実施日時
- 2020年12月15日(火)
- 参加者
- 全学年児童 471名
<目的>
近年、LINEでの誤解によるトラブルや、オンラインゲームによるトラブルが身近なものとなってきました。そのため今年度は1学期に学校保健委員会で情報モラルについての講演会を催す予定でしたが、感染症拡大防止のため講演会が中止となってしまいました。
通常は長期休みの前や保護者から相談があった際など、折に触れて情報モラルについての指導を学年の発達段階に合わせて行っていますが、今回はベネッセこども基金の教材がわかりやすくよいものだったので、冬休み前に全クラス(19学級471名)で各担任が学級活動・社会科・総合的な学習等の時間に指導を実施した。
<内容>
子どもたちは「スマホは便利で楽しいもの。スマホのない生活は考えられない」と感じているようです。しかしスマホの正しい使い方を学習しないまま楽しさ優先で使おうとすると、知らず知らずのうちに人を傷つけ、場合によっては自分も傷つくことを理解してほしいと思い、一つ一つていねいに場面設定を理解させながら説明をしていきました。
<感想>
児童
- 今回の授業で、SNSでのなりすましや悪口の書き込みなど、やってはいけないことがたくさんあることを知りました。スマホなどを使うときは十分に気をつけたいと思います。また、体をこわさないよう、やり過ぎにも気をつけたいと思います。
- スマホは簡単に使えると思っていたけれど、気をつけなければいけないことがたくさんあって驚きました。相手を傷つけないようにしたいです。
- このガイドブックは、初めてスマホを使う人にわかりやすいと思いました。4コママンガがおもしろかったです。自分でスマホを使うようになったら、このガイドブックを参考にしたいと思います。
教員
- ガイドブックに掲載されている内容はすべて重要なことなので、1回の学習で全てを取り扱うことは難しいと思いました。今後、くり返し指導していきたいと思います。また、ロールプレイング等を取り入れて疑似体験をすることで、スマホの画面の向こう側にいる人の気持ちに気づけるよう工夫して授業を行いたいと思います。