公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 4・5・6年生向けに、学年ごとの使用実態を踏まえて15分版の教材で指導

神奈川県 横浜市立和泉小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『スマホを持つ児童が増えている中で、』

報告者
児童支援専任 永井先生
実施日時
2020年12月11日(金)~2021 年1月27日(水)
参加者
4~6年生児童 178名

<目的>

4年生は警察の方から、5年生と6年生は企業の方から携帯電話やライン、SNSのモラルについて教えていただく授業を行っています。今回は、さらに各学年に応じて意識を高めてもらうために、改めて時間をとり指導しました。

<内容>

4、5、6年生ともに、15分版の投影用スライドとシナリオを使って指導しました。

4年生はまだスマホを持っている児童が少ないので、これから持つ場合に備えて気をつけることを中心に指導。
5年生はスマホを持っている児童がだいぶ増えるので、インターネットやSNSの危険性について知り、おうちの人と一緒にルールをしっかり作って安全に使っていくことを指導。
6年生は、中学生に向けて全般的に指導を行いました。

授業のようす

<感想>

児童

    ・インターネットの危険についてあまり知らなかったけれど、授業を受けてどんな危険があるかわかりました。これからスマホをもったときには家の人と相談をして安全に使いたいと思います。(4年生児童)

    ・SNSでは相手が嘘をついているかもしれないから、簡単に相手のことを信じないようにしたいと思います。(4年生児童)

    ・気持ちが相手に伝わるように、語尾に気を付けて丁寧にメールを書くようにしたいです。(4年生児童)

    ・私は以前買い物に行ったときに商品の写真を撮ってしまったことがあったので、気をつけようと思いました。(5年生児童)

    ・最近スマホを持ち始めましたが、今日の授業を聞いてやってはいけないことなどがわかりました。例えば変な動画やメールなどが送られてきたときに、よくわからないままやりとりをしてはいけないということも理解しました。(5年生児童)

    ・インターネットで危険なことが起こってしまうというのを初めて知りました。使うようになったときには気をつけたいと思いました。(5年生児童)

    ・SNSやコミュニケーションアプリ等の使い方をよく知らずに使うことのこわさや、正しい使い方についてよくわかりました。(5年生児童)

    ・SNS等は便利だけど、怖い思いをすることもあるということが改めてわかりました。(5年生児童)br>
    ・写真のわずかな情報だけで居場所が特定されてしまうことに驚きました。自分もスマホをもっているので、写真を載せないように気をつけたいと思いました。(5年生児童)

    ・知っていることも多かったけれど、改めて確認することができました。SNSを使用するときは相手がどう思うか考えて活用していきたいです。(6年生児童)

    ・スマホは楽しく簡単に使えるものだけど、簡単に使えるからこそ、だまされたりもするのだとわかりました。(6年生児童)

    ・SNSを使うときは相手に誤解されないか、わかりにくい文章でないか確認をしてから送るようにしたいです。もし、相手が不快に思うようなことを送ってしまった場合は、スマホ上ではなく、直接謝るなど臨機応変に対応していきたいです。(6年生児童)

    ・知らないうちに事件に巻き込まれてしまう可能性もあるので怖いなと思いました。(6年生児童)

教員

  • 実際に本校の4年生でも身近になってきている内容が具体的に出ていたので、実体験に基づいて指導することができました。(4年生担任)
  • 実際の場面を例に挙げて考えることによって、なんとなく大丈夫だと思っていたことが犯罪につながる危険性のあることだとわかったようです。一人ひとりがモラルを理解して使うことで楽しく安全に使用できると指導できました。(5年生担任)
  • 中学校に向けてスマホを使用する児童も増えてきているので、指導のいい機会になりました。危険性と同時に便利さなど、スマートフォンやインターネットのよさも理解して使用していってほしいと思います。(6年生担任)

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