公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 機器を正しく使って情報収集できるよう、モラルを指導

愛媛県立松山聾学校 小学部

子どもの安心・安全を守る活動

『授業中に終わらなかったクイズは、朝の会や帰りの会も活用して楽しく取り組みました。』

報告者
4年生担任 新川先生
実施日時
2021年2月19日(金)
参加者
4年生児童 2名

<目的>

本校は聾学校なので、聞こえに障がいのある子どもたちが通っています。自立に向けて、情報機器を上手く活用しながらさまざまな情報を収集する力が必要となります。今回の対象児童は普段からスマートフォンを使用していて、今までもスマートフォンの使い方について何度か学習していますが、SNS使用のモラルに不安があったため改めて学習する機会を設けました。

<内容>

講師用プログラムに沿って、45分の授業を実施しました。総合的な学習の時間を使いました。子ども一人一人にテキストを配布し、テキストを電子黒板に写しながらクイズや説明を行いました。
テキストはクイズ形式になっていて、児童が取り組みやすい内容になっていました。学級の人数が少ないので、児童2名と副担任の先生が一緒に話し合いながらクイズに答えていきました。

家でのルールを確認する際、互いの家のルールを発表し合い、家庭によってルールが違うことを知りました。守れなかった際の罰則は決めていなかったので、今回の授業が良い機会となり、自分で「約束が守れなかったら○日間使用禁止」と決めることができました。


クイズに答えながら、楽しく理解を深められました
児童によって意見が分かれる項目は、しっかり話し合い

<感想>

児童

  • お金を使うときには家の人に言ってから使おうと思いました。
  • 動画や写真を載せるときは、友達だけに公開しているから大丈夫だと思っていたけど、良くない動画は友達だけでもだめだと思いました。
  • 約束を守ってスマートフォンを使いたいと思いました。

教員

  • 目で見て理解しやすい教材だったため、活用しやすかったです。クイズ形式になっていたため、児童も積極的に授業に参加できました。児童同士で意見が分かれたときには、理由を付けて意見を伝え合い、考えを深めました。

    問題3の「なんで来るの?」という文の意味の取り違いによるトラブルは、文だけでやり取りをする際に起こる可能性があると児童は初めて認識したようすでした。全てを45分間で終えることはできませんでしたが、朝の会や終わりの会の時間で残ったクイズに取り組みました。児童はスマートフォンを正しく使えていると思い込んでいたようですが、今回楽しく再確認できました。


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