公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット ゲームやスマホの安全指導は必須の時代。高学年でしっかり時間をとり指導

北海道 旭川市立永山南小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『子どもの身近にありがちな事例ばかりで、実感をもって理解できたようです。』

報告者
5年生担任 金澤先生、6年生担任 会田先生
実施日時
5年生 2020年12月25日(金)
6年生 2021年2月19日(金)
参加者
5年生児童92名、6年生児童93名

<目的>

5年生ではすでに子どもたちの会話でオンラインゲームの話が多く、トラブルも身近なものになってきています。スマホやタブレットを使用している子どもは多く、6年生では今後中学進学を機に購入する機会もさらに増えそうであることから、安全な使い方を指導することにしました。

<内容>

5・6年生ともに、講師用プログラムに沿って各クラスで45分間の授業を行いました。

5年生では、LINE等での文字だけでのコミュニケーションのトラブルを中心に指導を行いました。別の教科でも思い込みによるトラブルについては学習していましたが,実際の会話を通して学習することで「自分が意図したことと違うように伝わってしまうことがある」という事例について実感できたようです。

6年生では、ゲームに依存するひろしさんの動画を見て「自分と似ている」という感想をもった子どももいて,自分と照らし合わせて問題点を考えることができたようです。

文字だけでも正確に意図を伝えるための表現の仕方も考えたり、ゲームの長時間使用をしないよう家庭でのルールについて考えたりすることができました。

5年生の授業のようす
ふり返りを書く児童たち

<感想>

児童

  • LINEでは顔が見えず言葉だけしか送れないので,何気ない言葉でも意味のとらえ方のちがいから相手を傷つけないように気をつけようと思いました。(5年生)
  • ゲームの時間について今まであまり気にしていなかったけれど,この授業を受けて冬休みは気をつけたいと思いました。家の人と相談をして,ルールを守り安心してインターネットを使いたいと思います。(5年生)
  • インターネットでは偽装がたくさんできるし,簡単に人をだませてしまうから,何があってもインターネットで知り合った人を信じちゃいけないなと思いました。インターネットは便利だけれど,とても危ないと思いました。(6年生)
  • 改めてインターネットは怖いなと思いました。親に使用制限をかけられて「いやだな...」と思っていたけれど,そのおかげで危ないことから守られていると思うと,制限をかけられていてよかったなと思いました。(6年生)

教員

  • パワーポイントが非常に有効でした。子どもがトラブルを起こしやすいポイントが整理されていて指導しやすかったです。子どもたちにとって身近にありがちな場面が多く,なぜ問題が起きるのか多くの子がしっかりと考えることができました。冬休みに向けて子どもたち自身が自分の生活を見直すきっかけとなりました。(5年生担任)
  • 最初にどんなトピックについての学習になるかが示されていたので,見通しをもたせながら指導することができました。動画は特に子どもたちの興味をひく内容になっていたと思います。高学年としては,より危ない場面,危険性を実感させるような実例(動画など)がもっとあると,より自分事として考えられると思いました。(6年生担任)


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