プログラム活用事例
防犯 「こんなときどうする?」創作劇を通じて、防犯シミュレーション
愛知県 蒲郡バプテスト教会光の園
『園児にも参加してもらい、顔見知りの人に家に誘われたらどうするかという劇を行いました。』
- 報告者
- PTF(保護者と教員の交流組織)役員 藤井様
- 実施日時
- 2021年6月11日(金)
- 参加者
- 2~5歳児 約50名
<目的>
毎年PTF(保護者と教員の交流組織)の総会が開かれるタイミングに合わせて交通安全教室を実施していますが、今年は感染症拡大防止のため総会・交通安全教室ともに実施ができなかったため、ベネッセこども基金の講師用プログラムを使用して指導することにしました。
<内容>
「地震のときのお約束」の紙芝居の後に続けて行う予定だったため、事前準備としてスライドの内容を手書きの紙芝居に作り替えました。
また、スライドの内容が長くて園児には理解が難しいことを想定し、伝えたいことを次の三つに絞りました。
①ひとりにならないこと
②どこで、だれと遊ぶかおかあさんと約束すること
③約束と違う人にはついていかないこと・大きな声で「たすけて!」ということ
また、「たすけて!」は、いざというときに声が出ないこともあると思ったので、みんなで大きな声を出す練習をしました。
紙芝居のあと園児にも参加してもらい、創作劇を行いました。公園で遊んでいるところに、いつも行く団子屋のおじいさんがお団子を食べにうちへ来ないか、と誘うシナリオで練習しました。劇では、「おかあさんといっしょのときに食べます。」とすすめられたおだんごをきちんと断ることができました。また、おじいさんが「そんなこと言わずに、おいでよ!車に乗せてあげる」と連れて行かれそうになったときには、みんなで「たすけて~!!!」ときちんと言えました。
<感想>
保護者
- 一方的な講義形式でなく、劇で体を動かしたことで、より定着が図れたと思います。
- 「知らない人についていかない」は子どもはよく理解していますが、いつも挨拶して顔を見ていると知っている人と思ってしまったり、親しげに名前を呼ばれるとついて行ってしまったりすると知り、改めて気持ちを引き締めました。
-
いつも挨拶している人や、友達のお母さんなど、子どもが「知っている人」であってもついて行かないことや食べ物を断ることなど、実際には判断が難しいシチュエーションがあります。こういった事件のケースをストーリー仕立てにしてもいいかもしれないと思いました。
幼児は一人で遊ぶことは少ないですが、小学校入学にむけてお友達と遊ぶシーンが増えてくると思うので、保護者としても大変参考になりました。